モノタロウ 中小零細工場の営業支援へ
「工場のアマゾン」が中小企業を救うネット通販の新星、モノタロウの挑戦(日経ビジネスオンライン)■中小工場のためのアマゾン、アスクルといった企業ですね。同社は、工場で扱う部品、部材に特化して、ネット通販しています。コンセプトはアマゾンと同じ。ネット以外ではペイしない中小零細企業から広く注文を集めるビジネスです。■ただし、相手が法人ですので、需要は限られます。アマゾンのような個人を相手にするのとは絶対数が違います。そこで、成長を目指すために同社がやることは横展開(中小零細工場以外の顧客ターゲットを見つける)縦展開(扱い商品を拡大する)ということになります。アマゾンは、縦展開を続けているわけですが、同社が選んだのは、そのどちらでもなく、中小零細企業そのものを育成するという方法です。そのための営業支援です。■これは面白いですね。今はホームページの作成や広告出稿サービスなどの提供ですが、これが進めば、マッチングサービスや経営コンサルティングなどにも進むのでしょうか。ただ、部材を購入しているだけのユーザーが、そこまでモノタロウに依存してくるものでしょうか。今は、中小企業支援センターも商工会議所も無料でサービス提供しているわけですから、それ以上の支援をすることが必要になります。できたとしても、その営業支援を自社のビジネスに結びつけることができるのか。同社が、この事業を進めるとすれば、やはりその他機関との提携と、あとは濃いサービスへの特化でしょう。たとえば、販路開拓、M&A紹介、後継者育成。公的機関がやろうやろうとしてうまくいっていない分野に特徴を出すことなどです。■中小零細企業はしたたかですからね。短期的な儲けが見込めないところには、手を出そうとしません。それをどう盛り上げていくのか。興味があるところですね。