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カテゴリ:読んだ本(その他・海外)
「それゆけ」と順序が逆になる(原作の発行年)が,「まあいいか」ということで,
P.G.ウッドハウスの「よしきた、ジーヴス」を読んだ。今回は,長編。ということで,ジーヴスがこだわるアイテムは1つだけ。バーティがカンヌ(ジーヴスはアスコット競馬のため留守番)で買った「金ボタンの白いメスジャケット」である。 買う前から「こいつのせいでひと騒動もち上がるのではないか」と意識していたバーティは,このメスジャケットにこだわり続ける。 とともに,ジーヴスの助力を拒み,あくまでも自分の力でトラブルを解決していこうとする。 これは,「ジーヴスの助言業が繁盛し」,自分がよい案を出しても(あるいは出したつもりでいても),「それはジーヴスの考え?」といわれ続けていることへの反発である。 つまり,本全体を通して「バーティVSジーヴス」の構図がはっきりしている。 舞台はカンヌから帰国後のダリア叔母(とトム叔父)のブリンクレイ・コートの邸宅。 バーティが自力で解決しなければならない問題は, 1 ダリア叔母がカンヌのバカラですった500ポンドをトム叔父に出させること。 2 帰国後のマデラインに心を奪われた「イモリおたく」のガッシーにプロポーズをさせること。 3 不仲になり,婚約を解消した従妹のアンジェラとタッピー(カンヌに行かなかった,「それゆけ」に出てきた)を仲直りさせること。 4 グラマースクールの表彰式でのスピーチから逃げること(トラウマは「それゆけ」の女子校事件から)。 バーティが自力で解決しようとすればするほど事態はこじれ, 1は,フランス人の名コックが辞めるといい出してトム叔父がショックを受け,話をもっていくどころではなくなる。 2,3は,マディランとバーティが婚約,ガッシーがアンジェラにプロポーズという捩れた関係が発生。 4 ガッシーに押し付けたまではよいが,泥酔したうえでのスピーチの内容にバーティが恥をかく(ダリア叔母からは結構受けていた)。 それぞれの成り行きのおもしろさは,本でお楽しみください。 とうとうジーヴスに援助を求めて,1~4は無事解決するが,その代償として,17キロの暗い夜道をランプなしの自転車でむだに往復させられることになる。 最後に援助を頼んだときでさえ,バーティは過去の紫色の靴下,プラスフォワーズ,イートン校色のスパッツの運命を引き合いに出して,「メスジャケットについてつまらないことを言うのは,なしにしてもらいたい」と頼む。 最後の抵抗である(笑) その結果,どうなったか?「わたくしの不注意からあのお召物の上にアイロンを放置いたしてしまいました。……」 ジーヴスの完勝であるが,バーティがこれまでにも増してかわいそうだった。 おもしろくはあったのだが,勝つとわかっている側が勝ち過ぎて後味はあまりよくなかった。 「比類なきジーヴス」の日記は→こちらから, 「それゆけ、ジーヴス」の日記は,→こちらから, 「ジーヴズの事件簿」の日記は→こちらから, 「ジーヴズは執事? 従僕?」の日記は,→こちらから, 「ジーヴズオムレツを作る」の日記は,→こちらからどうぞ。 次の日記も読ませていただきました。 読書とジャンプ(むらきかずはさん) 再生紙文庫本ノート( のりこしさん) くろにゃんこの読書日記さん(くろにゃんこさん) Pebble in the Blogさん 執事たちの足音さん Avenue Bさん 朝から晩まで本を読んでいたいさん 日々のあぶく(kiyu25さん) バベルの図書室さん 登場人物と関連ホームページをフリーページのウッドハウスメモ(ジーヴズシリーズ)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。 ウッドハウスの他作品についての日記は,フリーページ 読了本(海外) (ウッドハウス)からごらんください。 楽天ブックス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/01/15 12:10:35 AM
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