カテゴリ:認識の誤り
人間は誰でも、ミスや失敗や失言をします。
挑戦することに恐れをなして、逃げてしまったこともあるでしょう。 自己中心で思いやりの欠けた態度をとってしまうこともあります。 神経質性格に生まれたことを後悔する人もいます。 紛争や戦争の絶えない国に生まれたことを後悔する人もいます。 部下を育てることができなかった。 グループのリーダーとしての職責を果たすことができなかった。 他人を事故に巻き込んでしまった。 適切な助言ができなくて、他人を窮地に追い込んでしまった。 親に反発ばかりして冷たい態度をとってしまった。 子どもをきちんと育てることができなかった。 配偶者と喧嘩ばかりで、楽しい思い出がない。 身体の疾患を抱えて、治療ばかりに明け暮れた人生だった。 貧乏でその日食べていくのがやっとの人生だった。 特に歳をとるとそれらが蓄積されて悪夢としてうなされることもあります。 もう一度やり直すわけにはいかないだろうかと考えることもあります。 これらの後悔は不安と同じように不快なものです。 イヤなものですから、できたら自分の記憶から消してしまいたい。 この態度は上から下目線で、自分の過去の不祥事を非難・否定している態度だと思います。観念中心で自分に「かくあるべし」を押し付けているので苦しくなっているのです。 後悔することをそのように考えて、敵対していると、自分の人生は益々散々なものになるのではないでしょうか。 反対に過去のミスや失敗や失言を、自分を成長させてくれる食料のようなものだと考えるのは如何でしょうか。 あるいは勲章のようなものだと考えるのです。 後悔の数が多ければ多いほど、たくさんの勲章をいただいたと考えるのです。 それらは次の行動に移る時に、注意して行動をしなければいけませんよと教えてくれています。後悔を次に活かすことができれば、それは宝物に変わります。 例えば、ワンクリック詐欺があります。 あるいは、現在通販のクレジット決済の口座が停止されています。 至急更新してくださいというメールが毎日のように届いています。 現在すべて迷惑メールに隔離するようにしています。 私は最初まんまとこの悪質メールに引っ掛かってしまいました。 一晩のうちに多額の決済がされていました。 クレジット会社が早めに気づいてくれて、支払いを停止してくれたために難を逃れることが出来ました。それがなかったら預金はすべて持ち出されていたことでしょう。後悔してもしきれないということになります。 この経験が元になって現在どんどん送り付けられる悪質メールに引っ掛かることはありません。 小さなミスや失敗の経験は、大きな後悔を防止する役割を果してくれていたということになります。 エジソンは電灯のフィラメントを開発するのに5000回も失敗をくり返したといいます。最後は京都から取り寄せた竹で成功したと聞きました。 もしエジソンが失敗だらけの試験の途中で自己嫌悪、自己否定で投げやりになっていたらどうでしょうか。 失敗を次に活かすことができなくなりますので、永遠に成功することはなかったでしょう。失意の人生で幕引きとなっていた可能性が高い。 後悔を嘆く必要は全く無いのです。自分に与えられた勲章なのですから。 人生を楽しく彩ってくれたイルミネーションだととらえるようにすれば、悪夢でうなされることは避けられるようになります。 ミスや失敗は自分を否定するために使ってはいけません。 次の局面の参考材料として活用するという姿勢が大切になると思います。 沢山の小さな失敗は、将来成功の基になると考えていれば、いくら失敗しても構わないはずです。そういう経験は貴重な宝物になるはずです。 今まで順風満帆できて、初めての失敗が人生を左右するような重大な局面だったという人は悲惨なことになると思います。 それこそ後悔してもしきれないということになります。 ミスや失敗だらけの自分を、貴重な経験ができて、今の自分があると考えるようにしたいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.06.01 23:39:22
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