DAYS JAPAN創刊号で池田香代子さんがあるじいさんのせりふを書いています。
「あのころ、自分たちが戦争をしているなんて思っていなかった。五族協和のために満州開拓団ががんばっているのに、匪賊が暴れているんだ、日本の兵隊さんは懲らしめに行っているんだと思っていた」
これを翻訳家でもある彼女は次のように翻訳しています。
「あのころ、自分たちが戦争をしているなんて思っていなかった。テロのない世界のためにアメリカ軍ががんばっているのに、テロリストが暴れているんだ、自衛隊は人道援助に行っているんだと思っていた」
このことばは数十年後の私たちのせりふにならないと言いきれるか、どうか。
じいさんのせりふは当時の大方の日本人の思いを代弁しているんじゃないかと思うのですが・・・・
じいさんの日常感覚を歪めたものは何だったんだろう?との思いがするのですが、そこには当時の風潮やマスメディアの歪んだ感覚の影響を強く感じます。
現在 マスメディアが報道しない部分をDAYS JAPANなどの小さな雑誌が報道することはマスヒステリックを正す意味でも重要だと思います。
また インターネットを含めてマスメディアを牽制する多様な情報源があることはいいことだと思うけど、昨今の発禁、検閲は怖いですね。
ほんとにいつか来た道にならないことを祈りたいですね。
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