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September 6, 2017
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平成28年10月1日(土曜日)

ホスピス40日目

朝、5時43分、室温24.2℃ 昨日より暖かなようだ。

昨夜は一度も目覚めることなく気持ち良い寝息で一晩を過した。有難きかな。

今日はどんな一日になるだろうか、少しでも穏やかな一日であってほしい、切にそう願う。




9時過ぎ目覚めたがはっきりしているわけではない。ひげを剃り、顔を拭き、口を掃除する。

そうしてまた眠ってしまった。そろそろ院長回診の刻、目覚めるかな?





院長来室


夫はあまり話ができなかった。

昨日のゴロゴロ横転の話をしたら「それだけ体力があるならまだまだ大丈夫」と力付けられる

少し熱がある38.3℃ 少し眠ることを促すが、眠剤注入も眠れずにうつらうつら、

私の方が眠ってしまった。


弟来室、夫がチンプンカンプンなことを言うので弟が笑うのでその度に怒っている。

今日は熱が上がっているが左右の脇の下で温度が異なる。

午後の4時頃まで起きているがチンプンカンプンである。この状態の方がいいのだそうだ、

正気であれば狂ってしまうらしい。4時半珍しく痛み止めを求める。

早送りの痛み止めを注入してもらう。床ずれ、ストマーの手当て、しもの手当てをしてもらう。

相変わらずチンプンカンプンなことをいう。弟がすぐ帰ったので寂しそうだった。


rain




PM 5:00

看護師長来室

夫は「隣の部屋で変な音がする、行って見て」と言い、しばらくの後、入室。

(最近、夫は時々誰かがいる、変な音がする、見て来てというようになっていた)

何もないよ、だれもいないよ、大丈夫ですよ」と言う。

きちんと見たの?・・・もう一度行って、」少し苛ついている感じに思った。

その時、看護師長が私に席を外してほしいというサインを送ってよこした。




夕食の時刻になる6時頃まで、ナースステーションの横のソファで時間を過ごしていた。

看護師長が「お部屋に戻ってください。」と声を掛けてくれた。

「しばらく私が部屋にいないとどうしたと心配するのですが、今日はどのように言ったら

よいでしょう」というと「大丈夫よ、そのままお部屋に入ってください」と看護師長は言われた。





私はふと思った。

看護師を通じて夫の方から看護師長に面会を求めたのではないかと。

現在の心境を聞いてもらいたい想いで、それとも何か看護師長に託することがあってのことか、

いづれにしても妻を排して看護師長とのみ話したかったことがあったのではないか。



いや、たまたま看護師長が来室、とっさに隣の部屋が何か変と言い、私の同席を避けて話し

たかったのだろうか。


いずれにしても看護師長と話すこと、そしてそこに妻を同席しないことを夫が自ら求めた

ことは確かであると思う。だからこそ、部屋に入ってベッドの傍らに立つ私を

「どこへ行っていたの」「何していたの」と一言もなしに迎えてくれたのだと思った。

夫の表情に爽やかさが感じられず私は「看護師長さんと何をおしゃべりしたの」と

語り掛けることが躊躇され、何も言わなかった。私の心は重たく沈んだ。



ゆっくりゆっくり話す夫に耳を傾けて聴いてくださった看護師長さん、行きつ戻りつしながら

何を話していたのか、前後がつながらないような間隔を経ながらも、

一生懸命話そうとしている夫の姿が浮かんできた。「夫は良い時間を過ごしたのだ」と思い、

表情に爽やかさを感じられなかったのは1時間ほども緊張状態で過ごし疲れたからなのだ、と

私は納得し、重たく沈んだ心を開放することができた。


rain




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Last updated  September 6, 2017 12:00:18 AM
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