映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

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日本ドラマ:歴史ドラマ&時代劇

October 28, 2019
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みなさん、こんばんは。秋に怪談?ってちょっと場違いな気もしますが
「プレミアムドラマ 令和元年版 怪談牡丹燈籠 Beauty&Fear」を見ました。

プレミアムドラマ 令和元年版 怪談牡丹燈籠 Beauty&Fear

【放送予定】10月6日(日)スタート
毎週日曜[BSプレミアム]後10:00(全4話)
<第1話のみ79分、第2~4話 各49分>

【脚本・演出】源 孝志

【音楽】阿部海太郎

【出演】
尾野真千子、柄本 佑、若葉竜也、谷原章介、戸田菜穂、石橋菜津美 /中村七之助、上白石萌音/
犬山イヌコ、中原丈雄、笹野高史、伊武雅刀 /段田安則/ 髙嶋政宏 ほか

【語り】神田松之丞

【制作統括】千野博彦、伊藤 純、川崎直子、八木康夫

巻の壱「発端」
時は寛保三年、剣客で知られた旗本の青年・飯島平太郎は、訪れた本郷の刀剣商で酒に酔った浪人に絡まれ、若気の至りから斬り殺してしまう。幕府によっておとがめなしとの裁定となったものの、全てはこの事件が発端となる。
時は流れ20年後、平太郎は家督を継ぎ平左衛門となり、妻との間には可憐かれんな一人娘・お露が生まれていた。しかし妻は若くして病死、奥方づきの女中だったお国は、やがて家内を取り仕切り、平左衛門の愛人となり権力を握っていくことになる。
ある時、壮健な若者・孝助が士官を願い出てやってくる。実は孝助は平左衛門とは不思議な因縁で結ばれた男であった。一方なかなか縁談に応じず父を困らせていたお露は、医師・山本志丈の仲介により、美男の浪人・新三郎と運命の恋に落ちる。それは許されざる恋だった。

素晴らしい刀を見た平左衛門の欲から始まった物語は「あの人に会いたい」「自分のものにしたい」「甘い汁を吸いたい」「弱い自分を叩き出したい」という様々な欲を吸い寄せる。自分が殺した相手の息子と知って孝助を側近くに置く真意は?

「殺意」
平左衛門が士官を許した若者・孝助はかつて殺した浪人の息子だった。隣家の放とう息子源次郎と深い仲になったお国は平左衛門を殺して偽の遺言状によって飯島家を乗っ取る悪計を巡らせるが、その謀略を孝助に聞かれてしまう。一方恋する新三郎に会えないため病身となったお露(は焦がれ死にしてしまう。しかし、新三郎への思いは捨てきれず…。

一度会えば諦めるはずがかえって思いを募らせる結果になってしまった正真正銘のお嬢様お露。彼女にお国のしたたかさがあれば、またお国にお露の一途さがあれば、というのはないものねだり。次回はいよいよお札シーン。うまくいきそうなのにこちらも人の欲が邪魔をする

(3)「因縁」
伴蔵が見たお露は恐ろしい幽霊だった。新三郎は護符を家に貼り読経をして過ごすが、なんとしても新三郎に会いたい幽霊たちは、伴蔵と妻お峰を訪れ、大金をあげるかわりに護符をはがしてくれと頼む。金に目がくらんだ伴蔵たちは。一方お国は源次郎と飯島家をのっとり平左衛門を殺す計画を実行しようとするが。物語は佳境へ!

お露新三郎の糸ひき接吻シーンがエロかった。お二人よく頑張りました!高飛車で冷静な姿から心底愛しい存在にすりよる姿まで尾野真千子 さんのくるくる変わる表情にはっとさせられる。軽率すぎる行動で人を殺めた平左衛門が20年後こんなに全てを見通せる怜悧さを持つとは。

最終回「復讐」
お国の悪計を阻止するため孝助が暗闇のなか斬ったのは源次郎ではなく、師・平左衛門だった。いまわの際の平左衛門によって源次郎は深手を負い、お国と共に逐電。孝助は二人を追って敵討ちの旅に出る。一年後、逐電先で名を変えていたお国に入れ込んでいたのは百両を元手に成り上がった伴蔵。日増しに態度が大きくなる妻が邪魔になった伴蔵は…。

今となればお露の執念すら可愛く見えるほど、たとえいっときでも悪心を抱いたものには残らず報いが巡って来る因果応報物語。お姫様のように生まれ死んでいった飯島家の先妻とずっと不幸な生い立ちで他人目にはどう見えてもやっと掴んだ一つの幸せを奪われまいともがくお国が対照的。

もう一つ、金田一耕助シリーズの単発ドラマ「八つ墓村」を見ました。

八つ墓村

【放送予定】10月12日(土)[BSプレミアム]後9:00〜10:59

【原作】横溝正史『八つ墓村』

【脚本】喜安浩平、吉田照幸

【出演】
吉岡秀隆、村上虹郎、真木よう子、蓮佛美沙子、佐藤 玲、小柳 友、宮沢氷魚、佐津川愛美、竜のり子、
樋井明日香、馬場 徹、久保酎吉、田中しげ美、OKI、山口馬木也、山下容莉枝、酒向 芳、不破万作、
やべきょうすけ、音尾琢真、木内みどり、小市慢太郎、津嘉山正種、國村 隼

【演出】吉田照幸

戦国時代に村人が8人の落武者を惨殺し、大正時代に旧家の当主が32人の村人を殺害した過去を持つ、八つ墓村。その旧家・田治見家に、長らく縁が途絶えていた寺田辰弥が跡継ぎとして戻ってくる。だが、それこそが悲劇の発端だった。祖父、異母兄、僧侶、尼僧…次々と殺害される関係者たち。だが、真相はようとして分からない。そんな中、辰弥は巨大な鍾乳洞へと迷い込む。そこで見たものは、落武者の鎧を身につけた田治見家当主の死蝋しろうだった。大伯母の老婆、異母姉、村の医師…殺人は留まるところを知らない。辰弥の出生の秘密を探り当てた金田一だったが、そのころ、当の辰弥は、祟りを恐れる村人によって、鍾乳洞の奥に追いつめられていた。

別の事件の捜査できた八つ墓村で殺人事件に遭遇する殺人を呼ぶ探偵金田一耕助。角川映画全盛期のCMで子供達が真似していた例の台詞「八つ墓村の祟りじゃ」登場。BGMにスカボロー・フェア歌詞「不可能なことを成し遂げてくれたら再び恋人になると伝えて」は美也子の妄執と掛けた。











最終更新日  January 7, 2020 07:53:13 PM
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December 17, 2018
みなさん、こんばんは。昨年、一昨年に比べて不安要素はあったのですが1年間完走しました。
NHK大河ドラマを見ました。
ナレーションを担当するのは大河ドラマ「翔ぶが如く」で西郷隆盛を演じた西田敏行さん。同じく大久保利通を演じた鹿賀丈史さんは斉昭の父斉興を演じました。

西郷どん

原作
林真理子

脚本
中園ミホ

【演出】
 野田雄介 盆子原誠 岡田健

出演
鈴木亮平 錦戸亮 玉山鉄二 小栗旬 遠藤憲一 村山新悟 笑福亭鶴瓶 黒木華 瑛太
渡辺謙 青木宗高 高橋光臣 桜庭ななみ 渡部豪太 風間杜夫 塚地武雅 松坂慶子
佐野史郎 松田翔太 風間俊介 北川景子 又吉直樹 泉ピン子 柄本明 津田寛治 
二階堂ふみ 内田有紀 近藤芳正 石橋蓮司 町田啓太 国広富之 藤本隆宏 迫田孝也
柏原収史 泉澤祐希 浜野謙太 林家正蔵 水川あさみ 上白石萌音 忍成修吾 橋本愛
高梨 臨 徳井 優 小柳ルミ子

西郷隆盛(小吉、吉之助)は、薩摩(鹿児島)の貧しい下級武士の家に育った。両親を早くに亡くし、家計を補うため役人の補佐として働くが、困った人を見ると放っておけず、自分の給金も弁当も全部与えてしまう始末。西郷家はますます貧乏になり、家族は呆れかえるが、西郷は空腹を笑い飛ばす。
そんな愚直な西郷に、カリスマ薩摩藩主・島津斉(なり)彬(あきら)が目を留めた。「民の幸せこそが国を富ませ強くする」と強く主張する斉彬に、西郷も心酔する。西郷は、斉彬の密命を担い江戸へ京へと奔走。薩摩のキーパーソンとなっていく。

生涯の師・斉彬との出会いと別れ。篤姫との淡い恋。仲間との友情と反目。多感な青年期を経て、3度の結婚、2度の島流し…。極貧の下級武士に過ぎなかった素朴な男は、南国奄美で愛に目覚め、勝海舟、坂本龍馬ら盟友と出会い、揺るぎなき「革命家」へと覚醒し、やがて明治維新を成し遂げて行く。

第1回「薩摩のやっせんぼ」
まさに白馬に乗った王子様の島津斉彬様。後に西郷から「地ゴロ」呼ばわりされる史実を踏まえたらしき由羅の方に「地ゴロと言われてしまう」とたしなめられていたお坊ちゃま久光。『翔ぶが如く』『蒲田行進曲』ファンにはこたえられないキャスティング。

第4回「新しき藩主」
西郷どん が「ディア・ハンター」になっていたり蒲田行進曲のヤスが階段落ちならぬ島流しに。お由羅の方が「皆私を殺しに来ればいい!」と劇画っぽく叫ぶ画面を背景に斉興が静かに茶を飲んでいるシーンはツボ。斉彬お国入りを間近に見る西郷と喧騒を聞いている大久保の対比。

第9回「江戸のヒー様」
「篤姫」の時は素直な後継者だったのに 「平清盛 」で世の中を弄びつつ斜に構える雅仁親王を演じたからこそ今回の慶喜もどういう理由で幕引き役を引き受けるのか気になるキャラになっている。

第15回「殿の死」
「おんな城主直虎 」で井伊家がどんな思いで徳川家を選んだかあまねく知れ渡っているので、今回の大老は従来の幕末ものと違って、どんな酷いことをしても視聴者は優しくフォローしてしまうのではないか。

第16回「斉彬の遺言」
さっき一瞬井伊直弼が壊れたテープレコーダーみたいだった。慇懃にして無礼な「恐れ入り奉ります」

第20回「正助の黒い石」
井伊直弼どこか悟ったような最期。「白黒をつけむと君をひとり待つ」相手のもとに向かったのでしょうか。「おんな城主直虎」から続けて見ていた視聴者には井伊家の物語の最終章みたいな今回でしたね

第23回「寺田屋騒動」
やはりこの後に来る大久保に血の付いた懐紙を渡すシーンはアドリブでしたか。「お前も罪を背負え」なのか「俺たちはとうとうここまで来てしまった」なのか解釈が分かれるなぁと思いましたが中の人の解釈は前者だったようですね。いろいろと想像の幅を持たせてくれる演技が好きです。

第26回「西郷、京へ」
左右違うお召し物がお似合い。西郷に説得されてその気になったのに、テロにあって見るからにわかりやすい作り笑顔になったヒー様の危険な感じがよく出てる。青木宗高 さんの久光の可愛らしさと嬲る時の嫌らしさのバランスが絶妙

第35回「戦の鬼」
「戦を避けたい西郷どん」が「戦をどうしてもしたい西郷どん」になってるけど慶喜を殺さなければならない理由が「日本を異国に売り渡そうとしているから」は弱い。殺さず権限を取り上げればいいのでは。これでは慶喜を演じるゴッシーこと松田翔太君 に同情が集まるけど大河的にOK?

第38回「傷だらけの維新」
「勝者と敗者はあっけなくひっくり返っちまう」勝安房の言葉は戊辰戦争のことを指しているようにも見えるがこの後の西南戦争にもあてはまる。本妻呼びされている大久保の虚ろな笑いが華やかな錦の御旗と対照的。

第39回「父、西郷隆盛」
夫に逃げられた本妻利通が何としても西郷を連れ戻そうと弟を使って誘い出そうと(嘘です)。西郷に去られてから明らかに目が変わった利通。今回から語り手が息子に変わったけれどそうなっても「西郷どん、きばれ」は言うのだろうか?それともこれまでの語り手とは違う人という設定?

第41回「新しき国へ」
「真田丸 」切り捨てるどころか自分が政府から切り捨てられてしまった直江兼続転生後の山県有朋。いや、御屋形様の無理難題をフォローしていてついにぶちきれたのか、とか中の人(村上信悟)が共通なのでいろいろ混乱。

第44回「士族たちの動乱」
やはり超特急佐賀の乱。怪傑ゾロみたいな扮装で現れ刀至上説を唱える桐野。密偵を雇い秘密警察を使い国家を監視させたジョセフ・フーシェのフランス警察を範にした事を彷彿とさせる川路利良と大久保のやり取り。不平武士に武器の扱い方を教える私学校はそのまま一つの武装集団に見える。

第46回「西南戦争」
大山綱良斬首だったか。「寺田屋騒動」では制するために大山が有馬を刺した。遅れてやってきた大久保(手を下していない)に大山が返り血をなすりつけていたが、今度は大久保が大山に手を下す立場に。輪廻は巡る。「有馬と共に地獄で待つ」は痛烈な捨て台詞。

第47回「敬天愛人」
放送前にBL発言があったので皆殆ど月照とのあの事?と想像していたが蓋を開けてみると一蔵と吉之助のブロマンス。死の間際のフラッシュバックに登場するのは妻ではなく吉之助で本当に夢現で迎えに来るし。刀を持てば最強の人斬り半次郎を倒すのが盟友川路の銃。この二人もブロマンス。


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最終更新日  December 23, 2018 08:25:46 PM
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October 18, 2018
みなさん、こんばんは。

池波正太郎さん原作の時代劇雲霧仁左衛門4を見ていますが明日で最終回です。

これまでの1、2で池波さんの原作は終わっており、3からはオリジナル脚本になっています。
今回天一坊事件が絡みます。


出演
中井貴一 國村隼 内山理名 大東駿介 村田雄浩 近藤芳正 手塚とおる 藤田富
イッセー尾形 小野武彦 佐野史郎 永山絢斗 忍成修吾 星野真里 やべきょうすけ

第1回「大盗賊と御落胤(ごらくいん)」
米価の高騰に揺れる江戸。雲霧一党の頭・雲霧仁左衛門は米問屋・伊勢屋に次の盗みの狙いを定める。雲霧の動きを読んだ火付盗賊改方長官・安部式部は主だった米問屋に見張りを付けた。一方、将軍吉宗の御落胤と名乗る天一坊という謎の男が現れ世間を騒がせる。天一坊の後見人と称する赤川大膳は仕官と引き換えに高額の金を浪人たちに要求していたが、その大膳は大店の米問屋・柏屋清兵衛と裏で繋がっていた。ある日、仁左衛門は行き倒れていた天一坊を偶然助ける。

第2回「米問屋襲撃」
米問屋・伊勢屋に盗みに入った雲霧仁左衛門ら一党は、待ち構えていた安部式部ら火付盗賊改方の捕縛の手から辛くも逃れる。天一坊は幕府から将軍の御落胤と正式に認められるが、赤川大膳と米問屋・柏屋清兵衛が浪人たちから多額の金を集めていると知り不信感を抱く。一方、仁左衛門は、大膳と柏屋、さらにその背後には黒幕がいることを見抜き、策略を練っていた。

今回は大江戸のイーサン・ハントこと州走りの熊五郎(手塚とおる)のサイドストーリー。若き日の熊五郎がいい感じの好青年。安部式部と柏屋清兵衛は現代に転生してやはり追う者追われる者を演っていたな。

第3回「次なる将軍」
雲霧仁左衛門配下の州走りの熊五郎は昔の奉公先の娘・静を助けるため、姿を明かさず自分の金を静に渡す。その金で静の夫・武井半次郎は天一坊への仕官を果たした。一方、安部式部は密偵を紀州に送り、天一坊の出自を調べあげた上で、彼と赤川大膳の捕縛へ向かう。
仁左衛門はそのことを天一坊に告げるが、天一坊は逃げることを拒否する。

時代劇では黙っていても悪役を振られやすい佐野史郎 さんが あっさり前半で退場。惜しい‼きっとどこかで悪役に転生して(をい)そして今回は熊五郎クローズアップしまくり。いつもクールでニヒルな彼がお頭の前で弱音を吐くシーンが出てくるとは。

第4回「鬼」
雲霧仁左衛門は米問屋・柏屋清兵衛と老中・安藤帯刀が米相場を吊り上げて暴利を貪っていると確信し、次の盗みの狙いを柏屋に定める。
雲霧一党の熊五郎は昔の奉公先の娘・静の夫が斬り殺されたことで自分を責め、日陰者の盗賊稼業に疑問を感じるようになるが、仁左衛門に殴られて目が覚める。
一方、火付盗賊改方は柏屋の警備を厳重にし、雲霧一党を待ち構える。

第5回「大脱走」
雲霧一党の熊五郎は無実の罪を着せられた静を救うため、火付盗賊改方の役宅に乗り込み、囚われの身となる。安部式部は熊五郎を市中引き回しにすることを決めるが、それは雲霧仁左衛門が必ず熊五郎を取り返しに来ると読んだためだった。引き回し当日、熊五郎を乗せた駕籠が進む中、見物客の間でいさかいが起こるが、実は彼らは全国から仁左衛門が呼び寄せた雲霧一党なのだった。

今回のサブタイトルは熊五郎純情篇でいいんじゃないか。州走りの熊五郎 と 七化けのお千代 のお互いに叶わぬ恋を分かってる同士感がつおい。時代劇でこれだけ渋い 近藤芳正 さんを見るのは貴重。大江戸版フラッシュモブで熊五郎救出。仲間であることを示す合図がカッコいい。
お互いを庇って傷を負うなんてまるで 愛と誠 みたいだった 州走りの熊五郎 と静お嬢様。これからも傷を見るたびお互いを思い出して切なくなるのだろう。いつも見えない安部式部と碁を打っている雲霧。

第6回「黒幕分断」
柏屋清兵衛が営む両替商から金を盗んだかに見えた雲霧一党だったが、七化けのお千代が同心・永島源八郎に姿を見破られ、辛くも逃走。金は火付盗賊改方の役宅に保管されてしまう。
一方、安部式部は柏屋と老中・安藤帯刀の関係に疑惑を抱き始める。
盗みの失敗の責任を感じたお千代は、敵陣である火付盗賊改方への侵入を雲霧仁左衛門に直訴し、認められる。

指をパチンと鳴らすとはらはらと紅葉が落ちて来て火付盗賊改が惑わされているうちにお千代と伝次郎が姿を消すシーンのカッコよさ。イッセー尾形 さん演じる柏屋清兵衛が家老の家の前で喚き散らすシーンはイッセーさんの独り舞台。

最終回「最期の掟」
安部式部は雲霧仁左衛門の真の標的は、不正の黒幕である老中・安藤帯刀だと睨み、安藤の屋敷を警備する。一方、正義感の強い同心・永島源八郎を仁左衛門は誘拐し、幻惑する。
安藤家の蔵に侵入した雲霧一党は、隠し鉄砲を使った安藤の罠にはまって絶体絶命の危機となるが、間一髪で脱する。式部は仁左衛門が源八郎を操ることで逃走を図ったと知り、激昂。二人の壮絶な斬り合いとなる

もうひとつ、ドラマ編で國村さんとイッセーさんが共演しているNHKスペシャル 未解決事件を見ました。

出演
國村隼 イッセー尾形 小日向文世

事件が発生したのはオウム真理教による地下鉄サリン事件の10日後、張り詰めたような空気が日本社会を覆っていたある朝のことだった。國松孝次警察庁長官(当時)が東京都荒川区南千住の自宅マンションから出たところを発砲され、全治1年6か月というひん死の重傷を負ったのである。
日本の治安を根底から揺るがしたにもかかわらず、犯人を特定できないまま、15年後に時効が成立。にもかかわらず、警視庁は「この事件はオウム真理教の信者グループが、教祖の意志のもとに、組織的、計画的に敢行したテロであったと認めた」と前代未聞の会見をおこなった。
のか。

「どこまで本当なんだろう」と思わせた時点で成功ではこのドラマ。公安と刑事部という警察内部の対立と力関係が「悪い奴を捕え裁くこと」を難しくしていく。イッセー尾形さんの再現シーンは彼の独り舞台。受けて立つ國村さんは組織の生きづらさを引きずりつつ職務に誠実に取り組む刑事。

10月29日にディレクターズカット版が放送されました。
塀の中にいるあの人とNHKとの手紙のやりとりが追加されています。

今の時代手書きであれだけのボリュームの手紙を書く人はいない。書き損じも一瞥した所では見当たらない。書き足りない何かを持ったまま塀の中にいる人(もう容疑者とも呼べないのか)は一体何になりたかったのか。或いは何になったのか。
前に見た時はわからなかったけれど今回最後に出てきた手紙を見て「犯人だ」と思った。何というか主張をあれだけ淀みなく書ける人は物事の最後まで見通せる人なんじゃないかと。警察の思惑まではさすがに無理だったのかもしれないが。







最終更新日  November 1, 2018 09:09:54 PM
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January 2, 2018
みなさん、こんばんは。
正月一日目は穏やかに終わりました。やけに救急車と消防車が行きかってた気がしますが…。

正月時代劇風雲児たちを見ました。
見事に大河ドラマ『真田丸』のキャストが揃いましたね~。懐かしいです。

原作:みなもと太郎「風雲児たち」
脚本:三谷幸喜
音楽:荻野清子
演出:吉川邦夫(NHKエンタープライズ)
制作統括:陸田元一(NHKエンタープライズ)、中村高志(NHK)

キャスト
前野良沢:片岡愛之助
杉田玄白:新納慎也
平賀源内:山本耕史
田沼意次:草刈正雄

長野 里美 小日向 文世 高嶋 政伸 遠藤 憲一 村上 新悟 栗原 英雄
阿南 健治 高木 渉

前野良沢と杉田玄白による“蘭学事始”。史上初の西洋医学書の和訳に一心同体で取り組んだ二人は、鎖国ど真ん中の江戸中期に革命的な翻訳を成し遂げます。しかし、刊行された『解体新書』になぜか良沢の名は載らず、名声は玄白だけのものとなりました。二人の間にいったい何が起きたのか…。

娘の臨終にも立ち合わず打ち込んだのに名前が載らない事への妻の怒りも、名前が載らなくても良沢の仕事である事をわかっている藩主の労いも、いずれも良沢への愛から来ていてつまりは周囲から大変愛されている良沢。

お互いの信念が同じであっても、名誉名声を求めているのでなくても、分かり合っていても決別する。だけど同じ所がある故にいつか必ずわかりあうことも出来るしわかってくれる人もいる。それは獄死したとされる源内であっても賄賂政治の田沼であっても同じ。



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最終更新日  March 4, 2018 12:40:19 AM
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January 29, 2017
みなさん、こんばんは。今日は中国の旧正月ですね。町で沢山中国人を見かけましたが、昔ほど爆買いはしてないそうです。

池波正太郎さん原作の時代劇雲霧仁左衛門3の放送が始まりました。

これまでの1、2で池波さんの原作は終わっており、今回からはオリジナルです。


出演
中井貴一 國村隼 春風亭小朝 内山理名 板尾創路 モロ師岡 大東駿介 松田悟志
近藤芳正 手塚とおる 村田雄浩

第1回「嵐の予感」
藤堂家への復讐を果たし、雲霧仁左衛門が姿を消してより1年。江戸では雲霧を名乗る残虐な盗賊一党が世情を騒がせていた。これを偽者の仕業とにらんだ安部式部がニセ雲霧捕縛を命ぜられるが、この騒動は仁左衛門をおびき出そうとする藤堂家江戸家老・磯部主膳の策略だった。再び集まった雲霧一党はニセ雲霧の正体を暴こうとするが、お千代が捕らえられてしまう。その窮地に現れたのは――。

それにしても手塚とおるさん随分と古株となったなぁ。遂に登場、おかしら!中井さんが随分と貫禄が出たこと。

第2回「新たなる盗(つと)め」
仁左衛門への復讐を誓う磯部は、剣客・関口雄介に雲霧一党の隠れ家を襲わせ、藤堂家を探ってきた定七が命を落とした。仇を討つべく盗(つと)めを再開した雲霧は、磯部の資金源となっている大店を狙う。動きに気付いた式部は雲霧を追うが、仁左衛門は新たに仲間に加わった大工小僧七松の腕を生かした一計を案じる。

第3回「ほおずきの調べ」ゲスト出演:松井玲奈
仁左衛門が次に標的としたのは味噌醤油を扱う大店・豊田屋。だが金は特注の錠前がつけられた味噌醤油蔵にあるらしく、容易に手が出せない。雲霧の狙いが藤堂家懇意の大店にあると察知した式部は、配下の高瀬を職人として豊田屋に潜入させる一方、七松に幼なじみのおさきを近付けて動きを探る。

柄本佑さんが演じていた因果小僧六之助の代わりに、大東駿介さん演じる大工小僧七松が加わりました。若くて元気が良くて小回りがきくけれど、精神的に脆く利用されることもある。
雲霧一党の大人達との対比を効かせるためのキャラクターですね。

第4回「忘れ形見」ゲスト出演:春本由香 櫻井淳子 森下能幸
下駄雪駄商・丸子屋の様子を探る雲霧一党の小頭・伝次郎は、店で働くおなみを見かけ、動揺する。おなみは伝次郎の昔の仲間で別れた恋人だったが、ひとり娘・お志乃の祝言のために再び盗賊の引き込み役をしていたのだ。だが金の所在がなかなかつかめないことに苛立つおなみの頭・平助は、おなみ母娘を人質に伝次郎から金のありかを聞きだそうとする。

こちらも新しく加わった小頭・伝次郎。以前は小頭・木鼠の吉五郎を伊武さんが演じてました。
「真田丸」でするめかじってる賤ヶ岳の七本槍の一人、平野長泰を演じていた近藤さん、今回はプライベートと一味の間で苦悩する渋い役です。

第5回「奪還」ゲスト出演:渡辺哲 黒沢あすか 柄本明
雲霧一党を捕縛することの出来なかった安部式部は、ついに奥の手を繰り出す。以前捕えた一党の富の市とおかねをあえて死罪でなく遠島に処し、奪還に来るところを一網打尽にしようというのだ。仁左衛門はこの挑戦を敢えて受けるが、江戸市中での計画はハプニングが起きて中止のやむなきに至る。そして最後のチャンスとなる浦賀での出航待ちの夜、偽の人別帳を紛れ込ませて番所を混乱させた一党は、まんまとふたりを救出した。だがこれを読んでいた式部は街道を2方向から進み、逃げる一党を挟撃する。

アクシデントにもめげず奪還を成し遂げてしまう雲霧チーム、さすがです。柄本さんのキャラは次回に続きますね。

第6回「月下の誓い」ゲスト出演:柄本明
雲霧一党を救ったのは、仁左衛門の兄貴分の大盗賊・暁星右衛門だった。後日訪ねてきた星右衛門は、仁左衛門に最後の盗めへの協力を依頼する。狙いは日本橋・松井屋。かつて仁左衛門が指揮をとったものの、ことを急いで満月の夜に押し込んだだめしくじり、星右衛門に傷を負わせてしまった因縁の大店である。他の組織とは組まない仁左衛門だが、押し込み先の名を聞いて囮役を引き受けるのだった。だが安部式部は過去の記録から真の狙いに気付き、駆けつける。

朝倉あきちゃんが潜入捜査に。案の定松田さんがメロメロです。かわいいですもんね。
中井さん演じる雲霧が星右衛門を見送る瞳の悲しいこと。手塚さんはすっかりベテランですね。

第7回「凶刃」ゲスト出演:柄本明
雲霧一党はかろうじて火盗の手を逃れる。暁星右衛門が仁左衛門を裏切ったのは、藤堂家の藩医となっていた息子の立場が危うくなると磯部に脅されていたためだった。星右衛門は一万両の受領と息子の身分を担保する証文を受け取るが、磯部の命を受けた関口に殺されてしまう。一方、火盗の一員・高瀬の道場に潜り込んだおようは関口の正体に気付き――。








最終更新日  October 11, 2018 09:29:26 PM
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December 14, 2016
みなさん、おはようございます。今日は雨ですね。

月曜日から始まっているNHKスペシャルを見ています。
Tokyo Trial
東京裁判

70年前の東京で、11人の判事たちが「戦争は犯罪なのか」という根源的な問いに真剣な議論で取り組んだ東京裁判。NHKは世界各地の公文書館や関係者に取材を行い、判事たちの公的、私的両面にわたる文書や手記、証言を入手した。浮かび上がるのは、彼ら一人一人が出身国の威信と歴史文化を背負いつつ、仲間である判事たちとの激しいあつれきを経てようやく判決へ達したという、裁判の舞台裏の姿だった。11か国から集まった多彩な背景を持つ判事たちの多角的な視点で「東京裁判」を描く。人は戦争を裁くことができるか、という厳しい問いに向き合った男たちが繰り広げる、緊迫感あふれるヒューマンドラマ。

出演:ジョナサン・ハイド(豪・ウエッブ裁判長役)、ポール・フリーマン(英・パトリック判事)、マルセル・ヘンセマ(蘭・レーリンク判事)、イルファン・カーン(印・パル判事)、マイケル・アイアンサイド(加・マッカーサー)、塚本晋也(日・竹山道雄) ほか
*NHKの企画原案による、カナダ、オランダとの国際共同制作
*判事役を演じる俳優たちは、それぞれの判事の母国出身

テーマ音楽 中島ノブユキ  題字 赤松陽構造  語り 草笛光子

【ドラマあらすじ】
1946年の春。東京の帝国ホテルに戦勝国11か国の判事たちが集まった。日本の戦争指導者を裁く「東京裁判」を開くためだ。裁判の焦点になったのは、ナチスを裁くニュルンベルク裁判と同時に新しく制定された「平和に対する罪」。それまで国際法では合法とされていた「戦争」そのものを史上初めて犯罪とみなし、国家の指導者個人の責任を問う新しい罪の概念であった。この「平和に対する罪」を弁護側は事後法として否定する。判事室では各々の判事の意見が鋭く対立、最初は短期間で決着がつくと思われた裁判は、混迷と長期化の様相を見せてゆく。
裁判の舞台裏の攻防に、日本滞在中の判事たちの私的な行動や、周辺に現われる人物の思惑が混じり合う。1948年の秋、ついに11人の判事たちは2年半に及んだ東京裁判の結論となる判決を出すべく、最後の評議の場に臨むのだった。被告たちの生と死が分かれる瞬間。それは、「人は戦争を裁けるか」という、人類の根源的な問いに答えが出されるときでもあった。

第一回
ああ敗戦国なんだな、と一番分かるのは食べ物。占領国の判事達が食べている帝国ホテルの豪華な食事と実映像のアルミ椀いっぱいの食べ物を喜ぶ子供。これ弁護側のドラマも見てみたい。結果ありきの裁判なら絶対圧倒的不利であり日本側の弁護人に立つ事自体圧力がかかりそうだ。
そもそも戦争は個人を裁けばそれで済むのか、という問題は、個人を倒せば戦争はそれで済むのか、という問題に繋がる。済まないのは突撃作戦をやってもISが跋扈している現在を見れば明らかで、でも裁かなければ何らかのけじめがつかないから裁く、つまり結果ありきだった、と。

第二回
裁判の舞台裏もパワーゲームだ。植民地として支配下にあり宗主国と現在も戦っているインドのような国と、帝国主義の名残の国が争っている。戦争は集団で起こした罪のようなものであるのに、個人を裁こうというのがどだい無理な話で、政治と法はやはりなじまない。

第三話
パル判事「正義を拙速に運ぼうとするとよくない」という意味の事を言っていたけれどまさにその通り。「これで罪に問わないとニュルンべルグ裁判の結果がひっくり返るから罪に問う」と最初から結果ありきで法の解釈をねじまげようとする国家とそれに乗っかろうとする法の番人。
ドラマでは登場しなかったけれどしごくまっとうな理論ですね東条英機元首相。「戦争は相手がある事であり、相手国の行為も審理の対象としなければならない。この裁判は、勝った者の、負けた者への報復と言うほかはない」報復と裁判を分けるものこそ揺るがぬ法の原則であるのに。

第四話
戦勝国の判事として敗戦国かつ帝国主義の日本を裁いた共産主義国の中国とソ連の判事が政争に巻き込まれて失脚とは何とも皮肉な。「われわれはまだ戦争を悪として裁くことができない」予言めいた言葉はこれからすぐ隣の国の戦争や、そののちの東西冷戦へと繋がっていくわけで。







最終更新日  October 4, 2019 12:40:37 PM
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October 11, 2016
みなさん、こんばんは。

NHKでは正月に時代劇を放送するのが恒例になっています。
2000年に放送された『蒼天の夢』を見ました。

日本を変えた男たち、吉田松陰と高杉晋作の青春物語
蒼天の夢 ~松陰と晋作・新世紀への挑戦

出演
中村橋之助 野村萬斎 天海 祐希 十朱 幸代 阿部 寛 高橋 秀樹 高橋  政伸 笹野 高史
生瀬 勝久 モロ師岡

原作
司馬遼太郎『世に棲む日日』

  元治2年(1865年)、倒幕に向け、奇兵隊を率いて戦いを続けている高杉晋作は曲者と間違えられて捕まってしまう。山県有朋が気づいて事なきを得る。晋作は決戦の夜明けを迎えながら仲間たちに師・吉田松陰のことを話し始める。

 時は遡り安政4年(1857年)、晋作は黒船に乗り込もうとして投獄された事もあるという松陰が開いた松下村塾に
興味を持つ。型破りな松陰の価値観と教育方針にうさんくささを覚える晋作だったが、
次第にその人柄が気になってくるのだった。

司馬遼太郎の長編歴史小説「世に棲む日日」を原作としたNHK正月スぺシャルドラマ。
1997年に朝の連続ドラマ『あぐり』で吉行エイスケを演じて一躍時のひととなった野村萬斎が晋作を、松陰を中村橋之助が演じる。歌舞伎と狂言、二大古典芸能の若きリーダーの初共演作品。

 いやー、2000年なので皆若いです。肌つやっつや。ストーリーは功山寺挙兵に向かう夜から当日朝(現在)→回想→現在の繰り返し。皆から尊敬されている晋作が尊敬する松陰とはどういう人だったのだろう?と更に松陰をアゲている。昨年の大河ドラマ『花燃ゆ』では伊勢谷友介さんが熱量を持つ松陰を演じていた(伊勢谷さんは『龍馬伝』では高杉晋作役)が、今回橋之助さんが演じる松陰は正反対に静かで、一歩引いた所から塾生達を見ている。ところが「やる時にはやる」突発力の持ち主で、その象徴が黒船に密航しようとした事件ペリーとの対話でこの国の未来をはっきりと自覚するシーンがあるが、これは史実なんだろうか。安政の大獄で松陰は再び捕まるが、晋作らの再三の懇願に対しても「人は対話すればわかる。わかってもらえなければ自分の話し方が足りない」ととことん楽天的。ペリーと会った密航を企てた時の経験がそう言わせているのだが、偶々、この時がラッキーだっただけだと思う。本当ならこの時、捕まって死んでいてもおかしくなかった。「自分の能力が足りないからだ、言葉を尽くせば必ずわかってくれる」といかにも自分を卑下しているように見えるが、ある面から考えると結局は自分の意見が正しい!と譲らないわけで、頑な同士が話し合っても身分の上下がある以上、結果は見えていたようなもの。

ドラマタイトルは「くもり空の上には蒼い空がある」という松陰の言葉から取られた。これもまた松陰の楽天主義を象徴している。




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最終更新日  October 11, 2016 12:25:44 AM
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August 19, 2016
みなさん、こんばんは。バドミントン快挙ですね。

終戦の日にNHKで放送されていた単発のドラマラスト・アタック を見ました。
主演は『とと姉ちゃん』で常子の祖母の義理の息子を演じている大野拓朗さんです。

 1945年6月3日、沖縄戦のさなか、最北端の離島、伊平屋(いへや)島では、米軍の上陸を受け、全島民が降伏。突然の平和が訪れ「奇跡の島」となった。実はこの島には、日本の将校がいた。海軍少尉・飯井敏雄(いい・としお)、22歳。戦禍の中でもたくましく生きる島民たちとの触れ合いは、飯井の、そして上陸したアメリカ兵の心をも動かしてゆく。敵・味方をこえた何かが生まれようとしたとき、玉音放送後の特攻、「ラスト・アタック」が全てを断ち切ってしまう…。

 ラスト・アタックとは、天皇の玉音放送の5時間後、宇垣纏海軍中将率いる特攻部隊が、最後の特攻のため大分基地から沖縄に向けて飛び立ったことを指す。少なくとも戦時中の特攻は、軍の命令により行われるもので、その効果はともかくとして「国を護るため」という目的があった。しかしラスト・アタックには国家の命令はない。有体に言えば戦後の世界を想像できない軍部の一個人による私的な自殺である。特攻という言葉を使うのさえ本当は誤っている。しかしこの自殺には犠牲が伴った。特攻なんて思いもよらなかった「命より大切なものなんてあるはずがない」と言いきれる米国人を道連れにしたのだ。戦争が終わっているのだからもはや敵でもない。殺人だ。特攻という英雄的な言葉で、今でいうテロを正当化した事が、日本軍の本当の罪なのだ。

 ストーリーのさわりだけ読んだところでは、助かった飯井少尉が絶望して一人だけの特攻を実行したのかと思ったが、そうではなく安心した。母国から離れてほんの少し背負っている国を下ろした日米兵士の邂逅が、ここだけ別世界みたいなほのぼのした感じで「戦争中にこんな事ありえない」と感じつつも癒されていたら、事実が空から降って来た。戦後をイメージできた人と出来なかった人の違い。やはりこんな時代に生まれたのを運命だと諦めて殉じるか、どんな世界においても自分の存在意義を求めるか。 本土にいなかったから生まれた絆だけれど、本土から離れていたからこそ、終戦をイメージできなかった人達もいた。飯井と関わる二人の米兵は、最初学校の同期かと思っていたら、全然違ってい、軍で偶々一緒になって「相棒」と呼び合う仲になったようだ。だって日本人を積極的に理解しようと努めたアンドリューと、皮肉屋のジェームズは、全然タイプが違うから。

 撮影の事を思い出しながら、涙ぐみながら語る大野君と「僕なんか遊んでただけでね」とフツーに語る竹中さんの記者会見は、笑えばいいのか涙ぐめばいいのか迷ってしまった。こんな風だった完成披露試写会だったが、役作りはしない竹中さんは、見事に焼けた島んちゅになっていた。






最終更新日  August 19, 2016 04:28:06 AM
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July 24, 2016
みなさん、こんばんは。


NHKスペシャル 未解決事件を見ました。
今日は実録ドラマ篇で明日はドキュメンタリーです。

 アメリカの議会で突然明るみに出た事件。東京地検特捜部は、事件発覚当初、吉永祐介主任検事の指揮のもと、ロ社の秘密代理人であり「昭和の怪物」と呼ばれた児玉誉士夫を追っていた。しかし、捜査は難航。事件は、政界や財界、アメリカをも巻き込んで、混迷の様相を呈する。はたして巨額の賄賂を受け取った政治家は誰なのか。当時、汚職の摘発は年間1千件を超え、国民の政治不信は頂点に達していた。疑惑の渦中にあった児玉の自宅には、自称右翼の男がセスナ機で突っ込み自爆。それでも特捜部は、児玉の疑惑を追及しきれずにいた。そうした中、アメリカから届いた新たな資料。そこには、「TANAKA」の文字が…。政界に絶大な影響力を持つ田中角栄前首相に特捜部はどのように迫っていったのか。そして、残された巨大な「闇」とは…。数奇な展開をたどった事件を、特捜部の極秘資料から浮かび上がらせていく。

出演
松重豊 苅谷俊介 眞島秀和 小林隆 石橋凌 有福 正志 国広 富之 石井 正則 村井 國夫 中島 ひろ子 
嶋田 久作

今までこのシリーズを見たことがなかったのですが、ロッキード事件には思い出があります。

子供の頃、友達どうしで「記憶にございません」「やー、まねしーやー!」と言い合ったり「ピーナッツがねー」とこれは意味もわからず言っていた記憶があるのです。ちゃんと知ったのは日本史の授業で、おそらく毎日のように報道されていた時は全くわかりませんでした。コーチャンという名前が米国人ぽくなくて中国人なのかな?と疑問に思ったこともありました。

 吉永主任検事は検事総長まで進んだ人なのですね。辞職したとはいえ、自分達が一度は選んだ総理大臣を逮捕するという決断は重かったでしょう。番記者って大変なんですね。まさに「夜討ち朝駈け」でずーっと顔を繋いでおいても、大事な事は漏らしてもらえない。でもずーっと張っていれば、ヒントになる事を言ってくれる。

吉永検事の言葉で印象的だったのは「自分達がやるのはどぶさらいで、そのどぶに綺麗な水を流すのか汚ない水を流すのかはマスコミや政治、国民が決めることだ」で、映画『帰って来たヒトラー』でもヒトラーその人が同じ事を言うんですよね。「私を選んだのは国民だ。」と。

70年代は国民が熱かったんですね。まだ安保闘争で戦った人達もいたし、不正は許せない!という怒りが渦巻いていました。今は慣れっこになってしまっている気がします。ちょっと疑惑をもたれたら病院で面会謝絶とかこの頃からだったのか!とか。

 それにしても金をばらまいたのは日本だけじゃないですよね?ロッキード社はそうとうヤバい会社では。


それに今はフィクサー的な人もいないでしょう。舛添さんの金使いがますますせこく見えてきました。


ドキュメンタリー篇も見たのですが、時の総理大臣をスケープゴートにしてまで守りたかった秘密というのは日本の再軍備化なのですね。それも、他ならぬ占領国であったアメリカが仕掛けた。結局はベトナム戦争が終わって飛行機が余り、ジリ貧になった支援者を救う為に、わざわざ国産化計画をつぶしてまで、今はもう使われていないP3Cを日本だけがどんどん買う事になった。本当に隠したかったのはそれなんですね。アメリカ大統領も知ってたんじゃないですか?








最終更新日  September 21, 2018 12:19:24 AM
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January 28, 2016
この作品で藤本有紀さんが向田邦子賞を獲得しました。おめでとう!
木曜時代劇ちかえもんを見ました。
時代劇という枠でやるには、思いっきり変化球でしたけれど、面白かった。


[作]
藤本有紀

[音楽]
宮川彬良

[出演]
青木崇高
優香  小池徹平  早見あかり
山崎銀之丞  徳井優  佐川満男
北村有起哉  高岡早紀
岸部一徳
富司純子
松尾スズキ


第一話
近松優柔不断極
元禄16年5月、大坂道頓堀で人形浄瑠璃『曾根崎心中』が空前の大ヒットに沸いた。けれどその半年前、作者近松門左衛門は超スランプに陥っていた。座主の竹本義太夫5から当たりの筋を書けと怒られ、母・喜里5からはあきれられ、年増遊女・お袖5相手にちびちびと酒を飲む近松の前に、謎の渡世人万吉(青木崇高)が現れる。天使か悪魔か?馬鹿か天才か?万吉と出会った近松に次々と災難が襲いかかる。


第二話
厄介者初、井守黒焼
万吉5は堂島新地の「天満屋」に現れた厄介な新人遊女・お初5と出会い恋に落ち、近松門左衛門5に恋の指南を頼む。一行も筋が書けていない近松は、適当に「恋にはイモリの黒焼きが効く」と答える。ところが、近松の助言を真に受けた万吉は、お初攻略に乗り出し、その振る舞いが「平野屋」の放とう息子・徳兵衛5の逆りんに触れ、近松まで目の敵となり、作家生命まで危うくなる事態に…。

第三話
放蕩息子徳兵衛
仲睦まじい間柄となった徳兵衛とお初。失恋し落ち込む万吉は、恋敵の実家「平野屋」に近松門左衛門を連れ出し乗り込んでいく。そこで万吉は、何の意図か、いきなり徳兵衛を自分の商い・不孝糖売りに誘い出す。なぜか意気投合する万吉と徳兵衛だが、その様子を知った平野屋大旦那・忠右衛門の逆りんに触れ、近松と万吉は、親子の間にあるただならぬ確執を知る…。

第四話
善悪不明九平次
近松は、スランプを脱しようと赤穂義士を題材に新作に取り掛るが、万吉にダメ出しされる始末。そんな中、近松は謎の油問屋黒田屋九平次が「消えた47人目の赤穂義士・寺坂吉右衛門」だと思いいたり、九平次を尾行し正体を探り出し寺坂の物語を書こうと奔走する。ところが平野屋徳兵衛)が、不孝糖売りをとがめられ奉行所に捕えられ、九平次はお初に急接近することに。

第5回
標的、忠右衛門
お初の過去を知った九平次は、平野屋忠右衛門の利権を乗っ取るために、お初を利用しようと迫る。そんな事とは露知らず、近松は、新作を早く書けと迫る義太夫から逃れるなか、お初と平野屋との因縁を知ってしまう。近松は衝撃を受けつつも、お初を題材に物語を書こうとするが、近松の構想メモを見た万吉がいきなり忠右衛門のもとに乗り込んでいく。

第6回
義太夫些少活躍
万吉は、天満屋に平野屋忠右衛門を呼びつけお初にあだ討ちさせようとする。近松は事態の行方に気もそぞろだが、そこに何も知らない徳兵衛がお初を訪ねやってくる。近松とお袖は、徳兵衛を退けようと画策するが失敗し事態は思わぬ方向へ。そこで、忠右衛門をどん底の人生から救ったのは近松と義太夫だった事を喜助が語り出す。

第7回
賢母喜里潔決断
父・忠右衛門と和解した徳兵衛は、お初との恋を捨て商売に邁進するが、九平次が平野屋潰しに暗躍する。いまだ名作を書けない近松は、喜里に心ない言葉を浴びせ傷つけ、お袖にも振られる始末。喜里は越前に帰ることに。一方、徳兵衛は、平野屋に絶体絶命のピンチを招くなか万吉を頼り、お初と再会。二人の恋心は再燃し心中を覚悟する。

最終回
曽根崎心中万吉心中
お初と徳兵衛は心中を決意。二人を止めなかった万吉を責める近松は、平野屋に走り忠右衛門と天神の森へ向かうが、二人の遺体が横たわっていた。近松は、お初と徳兵衛の無念の思いを「曽根崎心中」に書き綴るが、その前に全てを失った九平次が恨みを晴らしに現れる。やがて、近松が全く予期せぬ衝撃の結末が待ち受けていた…。

 物語の最初は、人形浄瑠璃「曽根崎心中」の有名なくだり「この世のなごり 夜もなごり 」に涙を浮かべる観客達を見て、満足そうにほほ笑みあう近松と義太夫のショット。義太夫は客の入りに満足しているのかもしれないが、近松は「もう少しギャラあげて」と心の声で呟く。そう、今回は近松の、いや松尾スズキさんの心の声と顔芸が炸裂するのだ。

 だが、こうなる前の彼は、出世景清など時代物でヒットを飛ばしたあと、鳴かず飛ばずのスランプに陥っていた。遊郭に入り浸ってはいるものの、払いはいつもツケ。武士にならなかったことを母には叱られ、「西鶴なんて名前で呼ばれるのになんで俺は近松と呼ばれるんだ!」と怒っては、「怒る所はそこか?」と金主の平野屋や義太夫にあきれられる始末。そして真っ白な原稿用紙ならぬ紙を見ては、口には出さずに「書けてな~い」と心の声。第一話は「大阪で生まれた女」第二話は「悲しくてやりきれない」第三話は「学生街の喫茶店」替え歌も披露し(無茶ぶりだったそうだ)、このまま行けば沈んでゆくばかり。そんな彼の前に現れたのが、「不孝糖~不孝糖~♪」と一度聞いたら妙に耳に残るフレーズを歌う万吉、近松門左衛門のミューズとなる架空の男性。

 「ちりとてちん」「平清盛」「夫婦善哉」で3たび青木さんと組んだ藤本さんが、満を持して彼に振りあてた。万吉。万吉=よろずきち、と縁起のいい名前の彼は、誰とでもすぐ仲良くなり、堅苦しい近松の母も籠絡する。ただ一つ彼の願い通りにならなかったのは、わけありの遊女お初への恋。効果音「ずきゅううん!」までつけた鉄砲の発射音を引っ提げてハートを撃たれたのに、放蕩息子徳兵衛にかっさらわれてしまう。でも、二人が目の前を去っていく間中、ずっと目を覆っていた万吉が、ぱっと目を開いた時に、いい顔して言うんですよ、「お初が笑った」って。青木さんの時の顔かな。

近松がもてる男の条件として万吉に言うのが

1見栄 2男 3金 4芸 5精 6おぼこ 7ゼリフ 8力 9肝 10評判

で「芸」の所になぜかパソコンが出てきたりする漫画で紹介されるのが面白くて。
人に言ってるわりには「自分は何も持ってない!」と愕然とする近松を慰める万吉。もうこの二人、カップルになれば?

岸部さんも「夫婦善哉」で森本未来さん演じるあほぼんのお父ちゃんを演じていたが、今回も再登板。二人の恋はすんなりとはいかなそうだ。

いつも「登場人物が動き出す」というのは作家がよく言うけれど、近松の赤穂義士はなかなか討ちいらない。何か納得できないことが近松の中にあるからだけれど、かかっていた幕のようなものを、平野屋との話の中でぱあっと開いていくちかえもんの表情が素晴らしい。作家の興が乗った状態というのはこういうのを言うのだろう。
 

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最終更新日  March 14, 2017 12:03:30 AM
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