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東奔並走。

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2023.08.12
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カテゴリ:山歩き。
遂に百名山100座目への日が訪れた。ここまで12年の月日を費やした。人によってはもっと短い時間で完登しているだろうし、もっと長くかかっている人もいるだろう。ただ僕らもそうだが、別に誰とも競争しているわけではないので、早い、遅いはこの際関係ない。無事に夫婦揃って登頂〜帰宅できることに喜びを感じるのみだ。

さて、幌尻岳を下山後、トムラウシ山登山の起点ともなる東大雪荘に前泊した。この宿舎自体は綺麗で温泉もあり、食事も美味しく、「宿泊代が高い」以外は満足できるところだ。ただ、ここに至る道が未舗装路なのが難点だ。デコボコな道ではないが、小石が多く、車には優しくはない。必然的に速度が抑制される道となる。

この辺りだけ舗装されているが、いったん道路に出るとそこは小石のダートな道が続いている

宿舎を4:00過ぎに出発。短縮登山口までこれまた未舗装路&デコボコのある道を進んでいく。時間にして15〜20分ほどだろうか。
先行車、後続車がいないので登山口の駐車場は空いているかなと思ったが、甘かった。やはりそのエリアだけ混雑していた。幸い駐車スペースはあったが、結構な台数だ。駐車場にはバイオトイレが設置されているので、車中泊する人もいるのだろう(ちなみに、東大雪荘の手前にもトイレ付きの駐車場がある。こちらの方が舗装されているので車中泊にはいいかと思う)。

4:50に登山口を出発。しばらく緩急の混ざった道を進んでいく。カムイ天上を抜けると視界が広がるところに出るが、雲海が広がって良い感じだ。十勝連峰も雲の上にあり、朝早いとこうした景色を堪能できる。
コマドリ沢分岐までは結構なぬかるみを進んでいく。しかも一旦沢まで下降して行くので気分的には良い気がしない。また、コマドリ沢では綺麗な水が流れており、水場になっているが本州ではそのまま飲めそうな水もここでは煮沸や濾過が必要になる。

さあ、最後の一座に向けて
木道はあるが、けっこうぬかるんでいる
十勝連峰と雲海。右に美瑛岳、そのすぐ左に十勝岳。左のピラミダルな山は下ホロカメットク山

コマドリ沢分岐から再び登り返していくと岩稜帯に出る。すると「チッ、チッ」と動物の鳴き声がする。辺りを見回すと、いました。エゾナキウサギ。結構近い場所で動き回ることもなく、愛くるしい姿で岩の上で鳴いていた。見ることができてラッキーだ。

きれいな水が流れているが、飲めない…
蝦夷ナキウサギ。北アルプスで雷鳥を見るのと同じぐらいラッキーだ
いよいよ近づいてきた。頂上は左奥

前トム平を経てトムラウシ公園あたりまで岩稜帯が続くが、疲れを感じさせない雄大な風景が広がっており、歩いていて気持ちがいい。
トムラウシ公園は様々な形をした岩や池が織りなす自然の庭園で、見る者を圧倒する。

岩稜帯を登っていく
トムラウシ公園は自然が織りなす日本庭園だ
最後の上り

トムラウシ公園を過ぎ、南沼キャンプ指定地分岐からは最後の登りが待っている。
ゴツゴツした岩を登っていくと、遂に100座目の頂上に到達だ。時間は9:30。ガスが時々湧いてくるが晴れた日に完登できてよかった。
この日のために横断幕を用意し、三脚をセットして記念撮影。その場に居合わせた人たちからも、祝福の声をいただいた。
みなさん、ありがとうございます。

​ようやく完登​

当初10年ほどで完登できると踏んでいたが、天気や噴火などの気象条件の悪化で予定変更を余儀なくされたことも多々あり、結果的には予定を超えた。それでも無事に大きな怪我をすることもなく踏破できてよかった。
これまで色々と計画や宿舎の手配など骨を折ってくれたmomo さんに一番の感謝を捧げたい。

あとは無事に下山するのみ。途中オコジョにも遭遇し、ナキウサギと共にご褒美をもらった感じだ。
13:50、登山口に帰着。9時間という長い行程だったが、とてもいい山行だった。

いい100座目だった

これで一区切りがついた。300名山は・・・、目指さないだろうな。

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Last updated  2023.08.18 10:07:45
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