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東奔並走。

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2023.08.10
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カテゴリ:山歩き。
百名山踏破まであと二座、幌尻岳とトムラウシ山を残すだけとなった。幌尻岳を最終にする人も結構いるので、僕らも99座目トムラウシ山、100座目を幌尻岳でフィニッシュとしようと計画を立てたが、週間天気予報では曇りや傘マークなど今ひとつパッとしない。
雨の日で最終を迎えたくないため、少しでもマシな天候で登るため、順番と日程を変更し、先に幌尻岳を登ることにした(予報的には晴れ間も出る感じだった)。

ルートは3つあるうちの、とよぬか山荘からバスで登山口まで移動し渡渉を繰り返して幌尻山荘に至る額平川ルートにした。
とよぬか山荘は、以前学校だった校舎跡を宿泊施設に改装したもので、2段ベッド6つの2部屋(男、女別)と浴場、食堂で構成されている。僕らは素泊まりで自炊の準備をして行ったのだが、管理人曰く、自炊によって火事になりかけたことがあるとのことで、現在はガス缶の使用を認めていないとのこと。雨も降っていないので外でしてはいけないか、など交渉をしたら、カセットコンロを貸してくれるとともに別部屋でするようにしてくれた(HPにも記載があったのを見落としていた。すいません・・・)。

最大24人しか泊まれない。車中泊は禁止しているようだが…。
内部は学校の様相

翌朝出発は4:00の第1便。早い人は2:30に目覚ましをセットして準備していた(はやっ!)。着替えて準備するだけなので、そんなに早く起きなくてもいいのだが相部屋だと自分のペースよりも他人の早いペースに飲み込まれてしまうのが難点だ。
この時期の4:00は明るくなりかけているがまだ暗い。出発して50分の林道走行で終点の第2ゲートに着く頃にはようやく明るくなっていた。
第2ゲートには簡易トイレが2台設置されてあり、トイレットペーパーも完備されている。この先幌尻山荘までトイレは携帯トイレ用ブースが1箇所あるだけなので、思い残しがないようにして行く必要がある。

前日に撮った時刻表
第2ゲート。右の小屋は下山時の待機場所(靴を脱ぐ)。その左にトイレが2つ(携帯型ではない)
第2ゲートから先は林道を歩く。轍があるが、管理用車両の跡だ

2時間ほど歩くと、渡渉地点に出る。ここで渡渉用の履物に変えるのだが、行く前は履物の選択で結構悩んだ。ソールにフェルトが付いている沢靴がいいか、KEENのサンダル(爪先が保護されている)がいいか、海水浴で使われるようなアクアシューズ(ネプレーンの生地にゴム底)がいいか。
結局、一度のことなので新たに購入するのはやめ、随分昔に購入し、お蔵入りになっていたアクアシューズで渡ることにした。
この日の水量は、やや多めのようで流れも結構あった。そのため、膝辺りまで浸かることになった。幸い、水温はそれほど低いわけでもなく、むしろ心地い感じだった。パンツはこの渡渉に備えて膝までのハーフパンツとし、ふくらはぎ保護用にサポーターをつけていった。
で、アクアシューズはというとそれ自体は歩きにくいものではなく、むしろスムーズな足運びが出来る。しかし、一旦川から出るとソールがない、単なる1枚ゴム底なので、次の渡渉までの移動で大小の石を踏んでいくと結構足裏に石の角が当たったりして痛くなる。天然の足ツボマッサージだ。

最初の渡渉地点。ここで履き替える
ハーフパンツもさらにめくっていく
momoは膝上まで浸かっていた。

渡渉回数は他の方が言うように、10数回ある(数えるのも面倒なくらいだ)。とはいえ、浅いところ、膝上までくるところ、流れの早いところなど色々「楽しめる」。ただ気をつけたいのは、水中の石に足を置くと滑る危険がある。この場合フェルトの沢靴だと問題ないのかもしれないが、ゴム底のアクアシューズだとヌルッと足を取られそうになる。それさえ気をつければ、転けずに渡って行ける。
ストックは深さ確認のためにあった方がいいが、流れの早いところに刺すと水の勢いで持っていかれそうになるので、こちらも気をつけた方がいい。
1時間45分ほどの渡渉の終了地点は幌尻山荘すぐ下になる。そのため、山荘到着まで靴を履き替えることはない。

9時に到着。先に宿泊手続きをしてシュラフを敷いて、場所確保。

幌尻山荘に到着したら、先に手続きをして寝床の確保をしておく必要がある。完全予約制なので下山後でもいいのだが、スペースがなくなって行くので先に済ませたほうがいい(場所は指定された)。
手続き終了後、幌尻岳を目指して登山開始(この時で9:30)。最初から結構な急登が続く。稜線に出て視界が広がると左手に戸蔦別岳を見ながら北カールの縁を巻くように進んでいく。幌尻岳の頂上も最初はガスに覆われていたが、次第に晴れていき、天気予報に反して晴れ間と青空が見えるくらいに天気が回復していった。

稜線に出ると戸蔦別岳が見えてくる(写真は進路に対して後方になっている)
カールの縁を頂上へ向けて進んでいく。ただこの辺り、クマの生息地で糞があった。
ガスも消え、幌尻岳の全貌が現れた
頂上は二人占めだった。

頂上には12:30に到着。滞在者は誰もおらず、momoと2人だけの状態だった。ガスも消え、遠くの山々も臨める状態になっていた。
ひとしきり堪能したら、下山開始。2時間半ほどで山荘に到着。

​15:30に到着。ブルーシートはここで座って食事をしてねという場所のようだ。椅子がないので。​

山荘内は寝るだけのスペースがあるのみで、食事は外で自炊となる。結構な山奥にあるので、ビールや水は売っているがかなり高めの設定だ。ビール350mlが800円、水500mlが500円。水は沢から引いたものがあるが、煮沸や濾過が必要になるので、それができない場合は購入することになる。
消灯は19:30とかなり早い(電気の節約でしょう)。シュラフは持参で山荘がパタパタマットを貸してくれる。ただ、このマット、薄すぎて結構お尻あたりが痛くなる。僕は痛くてほとんど寝られなかった。荷物に余裕があれば、マットを持参するのもありかと思う。

翌日は5:00に山荘出発。いきなり渡渉がスタートするが、昨日経験しているので躊躇することなくドンドン進んでいける。とはいえ、回数は変わらずの10数回。その後の林道歩きを経て、8:30にバス停に到着。小屋で休んで9:30のバスに乗ってとよぬか山荘まで戻った。
明日はいよいよ100座目のトムラウシ山となる。
天気も晴れてくれることを願いつつ、短縮登山口の麓にある東大雪荘へと向かった。

*熊・・・幸い見かけることはなかったが、稜線にでてからの北カールあたりは生息地域で、登山道の途中に糞や餌となる草を掘り返した跡が何箇所か見られた。山荘で途中熊に唸られたと話している人がいたので、危険と隣り合わせの山行になる。
*アブ、ブヨ・・・他のレポートではいるような記載があったが、渡渉エリアも登山道もいなかった。虫除けにネットも持参したが使うことはなかった。ただ、虫除けのフマキラースキンベースミストを身体中にかけて一応の防御はしていった。



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Last updated  2023.08.15 07:50:36
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