小さな谷津田のカワセミとコサギの連携による餌の捕獲
おせちの用意が一段落し、柏市内の小さな谷津田を訪ねました。林縁ではモズの雄がなわばりを巡回し、小動物を捕食したり、ジョウビタキ雌雄が飛来し雄が見張り、雌が地面に降り立ち採餌している光景が目撃されています。毎年、晩秋になるとカワセミ雄または雌が飛来し、求愛行動、巣作り、新年に産卵との生活が展開されます。今冬は、雌が先に飛来しのテリトリーの見回りと小さな池で小魚などの小動物を採餌する姿が見られています。この2週間ほどは、コサギが池で足を震わるように細かく動かして小魚などを追い出しす行動(*)をじっと見ていたカワセミが魚をゲットする光景が観察されています。コサギがカワセミを追い出すことなく、行動を続けているのであうんの呼吸での連携していると言えそうです。(*)濱尾ほか(2005)が述べているように、コサギが片足を前方に出して水底で振動させる Foot-stirring(足ゆすり)により追い出した餌生物を捕らえると述べている行動。このほか、優しく小さな流れをつくるような行動で水底に足をつけて素早く振動させる足ゆすり(Foot-stirring)とは異なる餌生物を追い出して採食する行動が三重県津市や東京都東村山市でも観察されていると述べています。(引用)濱尾章二・井田俊明・渡辺 浩・樋口広芳.2005.サギ類の餌生物を誘引・撹乱する採食行動 -波紋をつくる漁法を中心に.Strix Vol. 23, pp. 91-104.(写真)2023年12月30日柏市で撮影