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2007.12.15
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カテゴリ:回想

【大海原の夢】

1994年12月 カイコウラ(ニュージーランド南島)

momiji2

午前5時過ぎ、夜明けとともに自然に目覚めた。

カイコウラに着いて3日目の朝、

85ドル(約5000円)払ってホエールウォッチングツアーに申し込んではみたものの、

雨や風のためにツアーは連日キャンセル続きだった。

しかし、今朝のこの空はどうだ?風はない。

雲もなく空はすっきりと晴れ渡っている。

間違いない。

今日こそツアーは決行だ。



カイコウラの駅そのものがツアーオフィスになっており、

ツアー参加者はここに集まった。


12人乗りの小型ゴムボート(原動機付)に乗り込んでさっそく沖へと向かう。


事前のブリーフィング(説明)で、

「心臓の弱い方・腰を痛めている方はツアーへの参加をご遠慮ください」

と注意書きされていた理由がようやく分かった。

まるでラフティングとジェットコースターをミックスしたかのような

激しい衝撃と振動に耐えなければならないのだ。

波の上をバンバン弾けるようにジャンプする。

ヒザと腰を使ってうまく衝撃を吸収しないと背骨や腰を痛めかねない。

スキーの上級者コースのこぶの上を滑走する場面を思わせる。

バンジージャンプを経験済みではあったが、

体を張ってのアクティヴィティがなかなか楽しくてエキサイティングだ。


touroffice

カイコウラ駅がそのまま観光案内所になっている


tourboat
12人乗りの小型ゴムボート


spermwhale
マッコウクジラが気持ち良さそうに泳いでいる



クルーは無線を使って鯨探知機を積んだ船から鯨の大体の位置をチェックする。

そしてワイヤがついた金属の長いパイプを水中に入れて、

手元のもうひとつのパイプを叩いている。

こうすることで鯨が反応して近づいてくるのだ。


波がゆっくり大きく揺れ始めた。

来た!潮を吹いている。

水面に少しだけ体の一部が見える。



その巨大な体は黒く光り、朝日を受けてさらにキラキラと輝いていた。

何度か潮を吹いて頭を少しもたげたかと思うと、

ゆっくり、静かに潜り始めた。

巨大な尾びれが姿を見せた。

どこか陽気で嬉しげにも見えるその優雅な舞いに見とれながら、

僕は何度もカメラのシャッターを切った。



鯨は笑っているのだろうか?

楽天的な性格を彼らの泳ぎに感じた僕自身までもが、

楽天主義者的な微笑を浮かべていた。




この鯨が人間と同じ哺乳動物ということが不思議でならなかった。

同じ地球上に生きる生命体として、

彼らもまたその生命を全うすべく、

この大海原を自由気ままに戯れる。



マッコウクジラは3度姿を見せた。

それらが全て同じものだったかどうかは定かではないが、

その内の1頭は母鯨で、別のもう1頭は子鯨であろうとクルーが説明してくれた。

20メートルほどの距離まで接近し、その生命の息吹をまのあたりにした。

ひょっとしたら、ここにいる鯨は神様の分身ではないのか、

一瞬そんなふうに思ってしまった。



あるデータによれば、シロナガスクジラは長さ約30メートルを優に越し、

この世の中で一番大きな生物である。

その舌は象1頭よりも重く、心臓は自動車よりも重いほどである。


ここで僕が出会ったマッコウクジラは、

現在及び過去に存在した動物の中で一番大きい脳を持つ。


そして、ザトウクジラは偉大なるヴォーカリストでもある。

長く複雑なパターンで繰り返される音、

すなわち「歌」と我々が呼んでいるものに値する音を出す。

歌うのはオスのザトウクジラだけで、たくさんのオクターヴの声域を持ち、

とても高い音から低い音へさっと移ることができる。



その歌に一体どんな意味があるのかは我々には分かるまい。

たとえ人間には伝わらなくとも、

何か彼らの特別なメッセージが秘められていることだけは確かだ。



またボートの激しい振動と衝撃に耐えながら、岸辺へと戻っていく。



帰りにはイルカの群れに出くわした。

我々のボートを追いかけるように、

時には並走するかのようにして我々の興味をひきつけようとしている。

中には宙高くジャンプしてその存在を一生懸命アピールするものもいた。



最後に岩場に作られたオットセイのコロニーを見学して

2時間30分のツアーは終わった。

3日間待った甲斐があったというものか。


seal
遠距離を泳いで疲れているオットセイ


dolphine
イルカが華麗なジャンプで歓迎してくれる



静かな海辺の風景、海岸にはカモメが群れをなしてひなたぼっこしている。

潮騒の歌に耳を傾ければ、時間が流れていることすら忘れてしまいそうになる。

僕は平和と安らぎに満ち足りた気分に浸り、

まるでそこが楽園であるかのような(実際に楽園なのかも知れない)錯覚を覚える。

浦島太郎が竜宮城で過ごした日々がどんなものであったか、

僕には何となく分かりそうな気がした。







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Last updated  2007.12.15 06:07:10
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