繊細な生き物なのです
ミツオーです。台風18号につけられた名前を見たら、キン肉マンを思い出すのが平均的な日本人というものだ(名称:ミートク)。
さて、昨日の金沢競馬、メインレースは2歳牝馬の重賞・金沢プリンセスカップでした。勝ったのは、ハイタッチガール。強かった。
このレースで上位人気に推されたハートフルシーンについて、中島龍也騎手に話を聞いたところ、
「物事にスゴく敏感な馬です」
と言い、少しの物音にも驚くことがあるので、普段から扱いに気を使う、という話をしてくれました。
(中島龍也騎手)
調教を終えて厩舎に戻る際にも、普通なら通るルートを避けて、洗い場やウォーキングマシンから離れた静かなコースを通るようにしているとのこと。
「他の馬が壁を蹴ったりする音で驚いて、急に走り出したりするので」
この話を聞いて思い出したのが、昔、平澤則雄騎手(宇都宮)からうかがったお話。
コレまでに乗った馬で一番思い出ぶかいのは?という質問に、ある重賞勝ち馬をあげて、
「強かったけど、とにかく怖かった。ビビりな馬で、乗ってて鼻もかけないんだよ。鼻かゆい、と思って手をちょっとあげただけで走り出す」
というエピソードを教えてくれたのでした。
中島騎手にその話をすると、
「いますね、そういう馬!」
と、ちょっとした「ビビり馬談義」になりました。
競走馬…というか、馬って、繊細な生き物なのですねえ。
少しの物音にも驚くし、ちょっと見慣れない物にもビックリする。
この生き物を扱う厩舎関係者の皆さんは、大変です、ホントに。
あ、でも反対の話も今、思い出した。
昔、ジャングルスマイルについて金田一昌師が、近所で花火大会があると厩舎の馬はみんな驚いたりして大変なのに、ジャングルだけ全く動じることなくグーグー寝てる、あの図太さは他にないね、と語ってくれました。
まあ、馬にもイロイロいるってことですな。
でも基本的に繊細ってことで。