神谷ちづ子・ついつい・一言

以前、ブラジルのリオデジャネイロに暮らしていた頃、

日本との往復の都度利用する、サンパウロの

グアルーリョス国際空港が大嫌いだったんです。

なんとも分かりづらく、使いにくく、毎回、迷うし、

エスカレーターは動かなかったり、あるいは階段しかなく、

重い手荷物を、死にそうな思いで持ちあげなくてはならなかったり、

建物内部は薄暗く、野暮ったく、ショッピングモールは

およそ充実していなくって・・ですから、リオから引き上げる際は、

「これで、生涯、この空港を利用しなくて済むし、するもんか」

と、ホント、拍手喝さいしたものですよ。

それが、何の因果か、パラグアイの

アスンシオンで暮らすことになってしまって、

今回もまた、その国際空港を、利用している私。

そして案の定、トラブル続き、腹の立つことばかりなんですね

相変わらず、分かりにくいし、表示は不親切で、

何度も係の人に聞かないと、目的に行き着かないし、

ろくな店もなく、待ち時間はひたすら、座っているしかない。

建物は薄暗く、野暮ったく、システムはおよそ非効率。

ここ、過去のサンパウロの空港事情を改善すべく、

新たに作られ、これからも広げていくハブ空港なんだそうですが、

とても本気で考えているとは思えない・・。

本気で考えているとしたら、あまりに世界を知らな過ぎますよ。

２４時間体制なんだそうですが、早朝、到着して、

８時半発のアスンシオン行き便のチェックインをしようとしたら、

（なにしろ、成田でANAの係員は「できません」と代行してくれなかったので・・）

カウンターには人がいない・・。

しばら～く待って、ようやく担当者が出勤して来たものの、

たった一人なものだから、はかどらず、長～い列が縮まらない。

アスンシオン行き便は、儲けにならないローカル扱いのようで、

バスに運ばれて、搭乗しなくちゃならないゲートなんですが、

３つあるその出口の行き先ボードの表示がひょいひょい変わって、

その都度、列を作って待っていた客は、バタバタ、

違う出口に並び直させられる。

大勢の客が待ちくたびれて、ひしめき合っているのに、

たった一人の担当者が、モタモタとチケットのチェックするものだから、

時間ばかりが無駄に過ぎていく。

私ゃ、「もうイヤだ、こんな空港イヤだ～」と

叫びそうになるのを、どれだけ我慢したことか。

もっとも、どこの空港も、不愉快なこと多々あり、ですけれど、

しかし、こんな空港運営をしているようじゃ、発展はないですよ。

それでも、最終的に飛行機は飛び立って、

アスンシオンに戻ってこられたわけですが、

久しぶりに見るアスンシオンは、

これがまた、なんとも田舎くさい街でして・・。

上から見る街並み美しく、土地はいっぱいあるのにねぇ。

以前から、アスンシオンに南米のハブ空港を・・という話があるんですね。

土地はいっぱいあるのだし、地理的にみても、

南米のヘソ的位置で、どこの国に飛ぶにも都合がいい。

低価格で離着陸できる近代的で、便利な空港を作れば、

アスンシオンは一挙に、南米の中心の地位を、

築けるだろうに、と思うんですけどね。

パラグアイ政府、頑張って投資してみませんかね。

私のみならず、おそらく多くの人が、サンパウロの空港に

うんざりしているだろう、今が絶好のチャンスだと

思うんですけど・・ね。