神谷ちづ子・ついつい・一言

来週21日（日）は、パラグアイの総選挙。

この一日で、大統領、副大統領、45人の上院議員、

80人の下院議員、18人のメルコスール議員、１７人の県知事と

それぞれの県議会議員を選出するんですねぇ。

この結果で、その下で働く人達のポストも変わるそうですから、

要するに、パラグアイの力関係がガラ～・・と変わる。

大統領には目下、11人が立候補していますが、

オラシオ・カルテスという保守党の代表で、

31もの会社を持っている大金持ちが最有力で、

与党のエフライン・アレグレ氏に差をつけているらしいのですが、

ただ、最後はお金が飛び交うそうで・・

（一票10万グアラニー（約2000円）・・という噂がある）

結果は、最後まで分からないのだとか。

パラグアイには字も読めない・書けない人もまだまだ、多いそうで、

投票も、各政党の色と番号で分けて、例えば、カルテスだったら、

赤の1番・・という風に分かりやすく工夫してるんですが、

かつ、新聞でも「こうやって投票しましょう」的、

投票の仕方キャンペーンを張っていうんですが、

そもそも、新聞を読まない人が圧倒的に多く、

一度にいろんな職種の投票をしなくちゃならず・・

まあ、混乱するのでしょうねぇ。

昨日の日曜、市内を車で走っていたら、

最有力候補のカルテス陣営のキャンペーンをやっていて、

道行く車に、「オラシオ・カルテス」と書いた赤いシールを

配っていました。これを車に貼りましょう・・ってことらしい。

その背後では、軽快な音楽をガンガン流していて、

「保守党が政権をとれば、生活はよくなるよ～、

カルテスはみんなのために働くよ～・・」という歌らしいんですね。

そんな歌を作って流したら、日本だったら、

有権者にドン引きされそうですけれど、

こっちは、そうではないらしい・・ラテンなんですかね。

ある日系の人が「南アメリカには酷い大統領が何人もいて、

どうしようもないことは、分かっているのに、何故だか人々は、

当選させちゃうんだよね～」と言ってました。

まあ、そういうのって、南米に限らないですけれど、ね。

さあて、大統領選、どうなりますやら。

結果をお楽しみに・・です。