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神谷ちづ子・ついつい・一言

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2013.09.05
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カテゴリ:パラグアイ便り

 

アスンシオンに、シスター山田と呼ばれる女性がいます。

スペイン語では、エルマーナ山田、即ち修道女・山田さん。

このエルマーナが、大金を拾って、正直に警察に届け、

結局、その大金を手にしたことが新聞記事になりました。

記事によると、バスの中でエルマーナの目の前にいた女性が去ったあと、

封筒が落ちていて、そこにはかなりの金額のお金が入っていたのだそうです。

当然のこととして、エルマーナは警察に届けたわけですが、

パラグアイでは、なにか拾って、届ける人はいないそうで、

「こんな正直な人もいるのか」と話題になったわけです。

その後、20人もの女性が「私が落とした」と申し出てきたようですが、

その誰一人として、正しい金額を言える人はいず、

よって、落とし主との特定はできず、結局、

1週間後(パラグアイでは、1週間しか、待たないんですね~)、

警察署長は、拾い主のエルマーナにお金を渡したわけです・・。

そのことも写真付きの新聞記事となり、ネットでは、

妬みや僻みの、罵詈雑言も飛び交ったようですが、

エルマーナ山田は、子供のための施設に、全額寄付したそうです。

四つ葉

エルマーナ山田さんは、移住初期からパラグアイで暮らしていて、

「子どもの頃、幼稚園でエルマーナ山田に随分叱られた」・・

という日系のオジサマ達も、たくさんいます。

日本人のみならず、パラグアイ人からも尊敬されていて、

皇后陛下美智子さまとも懇意で、毎年、美智子さまから、

年賀状が届くのだそうです。

一度、見せていただきましたが、きれいな花の絵の横に、

直筆でお名前が書かれてあって、「オオ!赤ハート」と思いましたね。

まあしかし、そういう出来た女性でなくても、

大金を拾ったら、私のような俗物でもフツーに届けるのが、

日本だろう・・と思うのだけれど、

パラグアイでは、とてもびっくりする行為らしいです。スマイル

20人もの人が「自分のだ」と出てくるのも凄いし、

「警察署長が、ネコババしなかったのは、偉かった!」と噂されるのも、

なんかねぇ・・ラテンアメリカなんでしょうかね。ウィンク

ところで、結局、正しい持ち主が現れなかったそのお金。

どういうお金だったんでしょ?

施設に寄付するくらいあったらしいですから、

結構な大金だったと推測されるんですけどね。

お金って、どこの国でも、

「あるところにはある」ものなんですけどね。






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Last updated  2013.09.06 00:59:42
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