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テーマ:我が家の小鳥(2337)
カテゴリ:***** 生物 *****
チュン、チュン。
すずめたちが鳴いています。 群がり飛び交うすずめを見ていると、とても気持ちが和みます。 時には懸命に生きるすずめたちに、はげまされることもあります。 それでも自然は、すずめたちに残酷で非常な習性を与えました。 すずめの子殺し。 すずめがヒナを殺す理由は、とても悲しいこころのからくり。 すずめは、一夫多妻。 正妻に卵が生まれると、おすは冷たく側室に愛情をそそぎます。 側室にも卵が生まれると、おすは正室、側室の卵を交互に温めます。 深い愛情を、どちらのめすにもそそぎながら。 しかし悲劇は、正室の卵がかえったときに起こります。 ひながかえると、おすの態度は一変。 側室をかえりみず、正室のひなの給餌ばかりに熱中します。 そして、側室のひながかえっても、おすは側室もそのひなもかまいません。 ある日、側室は正室の巣に飛び込みます。 そして正室のひなを皆殺しにし、おすの愛情をとりもどそうとするのです。 すずめの子殺しは、嫉妬による悲劇。 ジュジュジュッ。 すずめのあらそう声が聞こえます。 いままさに、子殺しがおきているのかもしれません。 嫉妬が生み出す、狂気のからくり。 愛と死の狭間で、生きとし生けるものは栄え、そして滅びる。 愛はわたしたちを、生かすものでしょうか。 それとも、狂わすものなのでしょうか。 【参考】 長澤信城、「あっ!」と驚く動物の子育て、講談社、2006年、189P お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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