ルアー職人&フライ巻師のBLOG

今日の休みは夕方までには帰宅予定だったので、日本海側の川は諦めてニジマス狙いへ。
出足もゆっくりだったので、ポイントに到着したのが9時頃。
久しぶりに#5タックルをセットして、プールを確認するけど残念ながらライズはしていません。
まずはウェットフライで攻めることにして、短めのリーダーに3Xのティペットを結んで全長10ft程度にした先にジャングルコックをメインウィングにした#8ウェットを流し始めます。

沈み石のすぐ上手に流し込んだフライを、軽くラインを止めてスイングさせてやると、幸先良く3投目にしてロッドティップが引き込まれます。
少しだけラインを送り込んでやると『グッ』と抵抗があり、魚が反転した様子。
そこでロッドのバットに負荷を掛けるようにしてセットフック。
40cm台前半なのに、この幅は凄い。
パワーもスピードもあって、良いファイトをしてくれました。


01ウェットで1尾 posted by (C)matsukuni

昨日編み上げた『みかん染め』ネットに、さっそく入魂完了。
ネットは水に濡れると黄色が濃く見えて、これは中々良い色じゃない？
深さも懐もあるので、このサイズのニジマスなら余裕でランディングできました。

50mほどのトロ瀬を攻めて、他にアタックはなかったので狙いのプールに移動することに。
まだプールではライズは始まっていないので、まずは流れ込み付近でウェットフライを流してみるけど反応なし。


02この後プールでライズが始まった posted by (C)matsukuni

4～5投したところで視界の隅に、小さく水面が弾けるのが見えました。
「ライズや！」

急いでウェットフライを切り取って、3Xの先に4Xのティペットを繋いでリーダー＆ティペットの全長を20ftくらいにした先に#12スペントパターンを結んでいると、ライズの数が少しずつ増えてきます。
流れの中心より手前にライズが来るのを待ち、ライズの上流2ｍくらいにフライをキャストしてライズスポットに流し込んでやると一発で・・・

「ピシャッ」

控えめな喰い方ながらフッキングと同時にラインを「く」の字に曲げながら一気に疾走するスピードに感動しつつ、ちょっと強めのテンションで勝負に出たら次のジャンプでフックオフ。

「うぅ～、簡単にキャッチできると思ったのに・・・」

まだまだライズはしているので、次のライズを狙うことに。
数投目にヒットした魚は40cm程度の魚だったので、足元まで寄せてランディングに入ろうとした途端、一気に走られてあっと言う間のラインブレイク。
しかもその後も続けて2尾連続でティペットをブッ千切られて、もうガックリです。

どうも4Xのティペットの強度が体感的に掴みきれない・・・いや、このティペット古くなって弱くなってたりする？・・・なんて疑心暗鬼に陥っちゃうけど、魚を舐めて掛かってはいけないと気を引き締めてやり取りを丁寧にしようと反省した次のキャスト。

プールの中の流れがふたつ合わさるあたりでヘッド＆テイルでフライを押さえ込んだのは、まずまずのサイズです。
「今度こそ絶対に獲る！」と、無理せずやり取りをして、ようやくドライで最初の1尾をキャッチ。


03ようやくドライでキャッチ posted by (C)matsukuni

本流でフロロの2～3号なんて糸をメインで使っていたから、4X（1号くらい）のティペットに慣れるまで時間が掛かったなぁ。

ディアヘア＆CDCダンに変えたり、カディス系に変えたりしたけど、やっぱりフライは水面に張り付くスペントパターンみたいなフライが有効みたい。


04スペントパターン posted by (C)matsukuni

次の魚は一回り小さめながら連続ブレイクの反省を生かして、これも丁寧にやり取りして無事にキャッチ。


05ネットの黄色が良い具合 posted by (C)matsukuni

プールの流れ込みの少し早い流れの中で、中々のサイズのヤツがライズしているのを発見。
手前に小さな別の流れ込みがあって複雑なヨレになっているので、上手くフライをナチュラルドリフトさせるのに苦労したけど、3度目の正直でライズスポットをスペントパターンが流れた途端に狙いの魚が大きな口を開けてフライを吸い込みました。

これもフッキングと同時に一気に下流側に走って、3度のダッシュと2度のジャンプ！
でもそれまでに何度も練習した甲斐あって、なんとかレインボーのスピードとパワーをかわしてランディング成功。


06このサイズもネットは大丈夫 posted by (C)matsukuni

2尺サイズでも、割と難なく掬うことが出来ました。
熱収縮チューブのおかげで、フレームのフニャフニャ感も相当解消されたし、良い具合に仕上がったようです。
このレインボーも、良い面構えでしょう？


07良い顔 posted by (C)matsukuni

きっと違和感を感じて必死にフライを探しているから、こんな眼になっているんだけど、疑いなくスッポリとフライを吸い込んでたから完全に口腔内にフライがフッキングして自分では見えないのにね。

やっぱり水面で釣るのは、ホント無条件に楽しい。
修行僧の釣りも嫌いじゃないけど、たまにはこんなアメリカンな感じで陽気に釣るのも悪くない。
良い一日だった。

(kuni)