さて今日は久々に当ブログ一番人気の 2019~20主力株概況シリーズ です。
23位 9202 ANAホールディングス (東1、3・9月優待) ◎◎
PF時価総額23位の準主力株は、国内線・国際線共に日本1位のANAホールディングスです。昨年2019年は50位でしたが、今春3月29日にスタートする「ドル箱」の羽田国際線の発着枠拡大による成長期待と、後は中国発の新型コロナウイルスによる肺炎の影響で株価が下落したことを評価して大きく買い増ししたため、2015年以来5年ぶりにPF最上位の一角に浮上してきました。
私は幼少の頃からANAの事が好きでした。そして今でもそのまま、いやむしろ以前よりも大好きです。なので、率直に言って、ここが私の「最愛の優待株」です。
現在の株価は3459円、時価総額12054億円、PBR1.03、自己資本比率は41.2%、今期予想PER12.31、配当利回り2.2%(75円)、総合利回り4.5%(75+80=155円、優待券はヤフオク平均落札価格の1枚4000円で換算)で、優待は100株保有で年に2回普通運賃50%割引の株主優待券+グループ優待券などです。
また、この優待カレンダーがカッコいいんですよね。。。
ちなみに優待券は到着の度に色が変わるのですが、私の観察によるとどうやら全部で4色あるようです。
さてANAは2012年に大型増資爆弾投下があり、
株価超暴落で、我々ホルダーが「枕を並べて仲良く討ち死」したのは未だに記憶に新しいところ
です。
また、
一般的に言って航空会社と言うのは、競争が厳しく、利益水準は非常に低く、新しい機材を永遠のラットレースの様に買わなくてはならず、更にはテロや感染症や大災害等の世界情勢不安定化の影響を強く受けるなど、悪材料が常にてんこ盛りの状態
です。
そのため航空会社というのは、
バリュー投資家としての観点からは、ポートフォリオ上位でホールドするなど「言語道断&完全にクレイジー」な鬼畜の所業
なのですが、優待族的な見地からは優待券の実用性の高さから逆に超鉄板銘柄でもあり、非常に悩ましいところです。
さてそんなANAホールディングスですが、最初に書いた通り私は5年ぶりに買い増しして準主力参戦しました。その理由は以下の通りです。
1. 2020年3月29日に羽田空港の国際線発着枠が大幅に拡大 される。これは文字通りの「ドル箱」で 「1枠を新たに取るだけで年間100億円の増収が見込める」 と言われるプレミアムチケットなのだが、全部で1日50枠(便)拡大される中でANAHDはその内の13.5枠(便)を獲得した。
これは何故かあまり話題になっていないが、中期的にはまず間違いなくANAの成長にダイレクトに繋がるビッグニュースであり、個人的に高く評価した。
(上記データはAviation Wireより引用)
2. 中国発の新型コロナウイルス(2019-nCoV)による肺炎の影響で株価が下落しているが、過去の2003年のSARS(当時新種だったSARSコロナウイルス)の事例を見ても、感染終息後には世界中の航空会社の株価が速やかに回復しており、中期的に見ると今の株価位置は安いと判断した。
以下は名著、イベントトレーディング入門 (アンドリュー・ブッシュ著 パンローリング、2011年) からの引用です。
2003年4月25日 ハノイ、香港、シンガポール、トロントで流行が沈静化
2003年5月23日 香港と広東省が渡航延期勧告の対象地域から外れる。
2003年6月24日 北京が渡航延期勧告の対象地域から外れ、これで渡航延期勧告はすべて解除。北京は伝播確認地域からも除外される。
香港のキャセイパシフィック航空の株価推移。
上のチャートを見ればわかるように、SARS終息前の2003年4月に既に底打ちし、香港が渡航延期勧告の対象地域から外れた5月下旬に株価が急回復しています。株価の先見性(株価が持つ性質のひとつで、将来の材料を先取りして株価に織り込みながら推移すること。)が良く分かりますね。♪
3. 凸凹はあるものの、この25年間でじりじりと売り上げを伸ばして成長している。また同時に財務状態も改善している。総合的に見ると今の株価位置はある意味では「過去最安値水準」とも捉えられることを評価した。
(上記データはかぶたんプレミアムより引用)
最愛の優待株であるANAを久方振りにポートフォリオ最上位の一角に据えられたことを嬉しく思います。今後十分に集中して戦っていく所存です。
2020主力株概況シリーズ 免責事項
2020主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。