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みきまるファンド
優待株の中から割安で総合戦闘力が高い銘柄を選別し、3~5年の中長期の時間軸で戦う「優待バリュー株投資」を実践。何があっても決して諦めず、少しでも良い投資家になることを目指して日々精進しています。
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免責事項 : 当ブログは私が少しでも成長し、「より良い投資家」 になるための私的な勉強の場として運営しています。記事内容は一般的に入手可能な公開情報に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当ブログの記事に基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100%ご自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
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さて今日は株式投資本オールタイムベスト132位
投資の公理(ポール・マーシャル著、パンローリング、2022年)
の最終回第8弾です。
今日は、 教訓6 ポートフォリオ構築で一番重要なことは集中と分散である から。
すべての優れたファンドマネジャーに当てはまるルールがある。それは、長期的にポートフォリオを集中させればさせるほど、リターンは大きくなるということだ。
マーシャル・ウェイスでは、外部の協力者たちが同時に一〇~一五銘柄以上をバーチャルポートフォリオに組み込むことができないようにTOPSシステムを設計した。また、これは自社のファンダメンタルズ系のファンドマネジャーに集中したポートフォリオ(三〇~五〇銘柄のロングポジション)を運用するよう求めている理由でもある。最も確信が持てる投資アイデアに集中することが最も良い結果につながる。
ポートフォリオをうまく集中させるためには、できるかぎり多くのポジションが有効であると確信を持つ必要がある。多くの「スリーパー」の面倒を見る余裕などない。また、高い「長打率」が必要だ。
長打率は負けたトレードの実現損に対する勝ったトレードの実現益の比率で算出される。これは、「ウイン・ロス・レシオ」とも呼ばれるが、長打率を最大化させることがトレーダーで成功するための主たるスキルである。
うーん、どこまでポートフォリオリオを集中させるかというのは、投資家にとっては「永遠の宿題」のようなものです。
2022年10月現在の私の結論は、
投資家それぞれの性格と能力と資金力によって、正解は一人ひとり異なる
というものです。
ちなみに、自分の今のスタンスは、トゥイーディー、ブラウン・カンパニーのポートフォリオマネージャーである著名投資家 ウィリアム・ブラウン のそれが近いです。名著 価値の探究者たち の中の彼のインタビューからちょっと引用してみます。
ブラウンは将来に確かなものなど何もないというメッセージを投資家に出しつつ分散投資を徹底している。想定とは異なる動きに対する防御策として、分散が必要なのだ。。。
「どうして25番目の銘柄にまで分散投資する必要があるのか。ベスト10の銘柄に投資することで十分じゃないかと投資家から聞かれることもある。
でも、私たちは正直なところ、どれが本当のベスト10かを確実にいえるわけではない。やはり、分散しておいたほうがいいんだよ。分散投資をしておくことによって、保有銘柄に過度に固執しなくなるという副次効果もある。適度に分散をしておくと、不安を減らすことが出来る。
ただもちろん分散のための分散には何の意味もないですし、私も極力ポートフォリオ最上位陣に資金を集中させるように、そしてそれに足る銘柄を1つでも多く発掘できるように、日々努力を続けています。
さてこれでこの本の紹介は終わりです。著者のマーシャルには「複雑で混とんとした市場の真実が見えている。」と思います。ヴィンテージウイスキーの様な「琥珀の魅力」に満ちた一冊です。未読の方は是非。(終わり)
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Last updated
Oct 8, 2022 04:43:00 PM
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