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2016年03月03日
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カテゴリ:読書



めぐり糸 [ 青山七恵 ]

めぐり糸 [ 青山七恵 ]
価格:2,052円(税込、送料込)



【内容情報】(「BOOK」データベースより)

終戦の年に生まれた“わたし”は、九段の花街で育った。

家は置屋から芸者を呼ぶ料亭「八重」であり、

母は評判の芸者で、祖母がその雇い主をつとめていた。

客として訪れた父は母と知り合い、わたしが生まれた。

小学二年生のとき、わたしは置屋「鶴ノ家」に住む子・哲治と出会う。

それは、不可思議な運命の糸が織りなす長い物語の始まりだったー。

新境地を拓く魂の長編小説。



かなり長編だった。

そして、主人公”わたし”の心理を理解するのが、難しかった。

作者がどういう意図を持ってこの作品を書くに至ったのか、

推測する術もないけれど、渾身の力がこめられ書かれているのは

間違いなく、この作家が一歩上の段階へ上ったと感じた。



なかなか咀嚼できないのが、”わたしの”哲治に対する感情である。

やはり、憐れみから生じた愛情ととらえるべきか。

だが、その愛情は、いわゆる男女の愛とは考えにくい。

”わたし”は、哲治はわたしの分身、”わたし”自身であると言う。

夫や娘を捨ててまで、老い落ちぶれた哲治と生きていく”わたし”は、

ナルシストに他ならないとも思えてくる。


ふたりは、赤い糸ならぬ白い糸で結ばれていたのか。


















 







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Last updated  2016年03月03日 17時01分43秒
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