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2016年11月18日
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カテゴリ:日々雑感





       先月脳出血で倒れ意識障害になった実母は、
      鼻に呼吸をするチューブと栄養を摂りこむ
       チューブを入れて、命を長らえていました。

    経鼻チューブがもう限界になった時、
  医者から決断を求められた弟は、
        気管切開と胃ろうの手術を了承したそうです。

        かねてより人工呼吸器はつけないと決めていた
   弟でしたが、 現実を目の前にして
     母親の死を自分の一言で決定することは
 さすがにできなかったのです。
          
            そんな弟を責めることは、もちろん私にはできないし、
また権利もありません。

      気管切開を受けた10日前に見た母は、
目を閉じたままでした。
               その後、母が目を開き人の動きを目で追うようになったと、
   弟から連絡が入ったのが4日前。
      そして、今日胃ろうの手術をしました。

      気管切開や胃ろうは、本人にとっては
苦痛だろうと思います。
             母が話す事が出来るのなら、拒否したかもしれません。

    胃ろうの手術後目を覚ました母は、
       目をひらき私たちをじっと見ていました。

  その様子は、弟が言うように、母は
      私たちのことを認識しているのではないかと
            こちらが錯覚してしまうほど、何か不思議な印象でした。

しかし、お医者が言うには、
              実際に意識が正常に回復するのは奇跡に近いのだそうです。
           
           目で追うだけの物言わぬ母でしたが、その瞳は黒く、
         光をたたえている様に、私には感じられました。











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Last updated  2016年11月18日 23時05分28秒
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