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ドラえもんの映画でも
「のび太の創世日記」というタイトルがあり さらに、短編でも「地球製造法」という 話などがあります。 宇宙や地球の始まりなどの天文学は 藤子・F・不二雄先生にとって 興味が強く、好きな分野だったのでしょうね。 見知らぬ男から、宇宙を創ってほしいと とんでもない頼みごとを引き受けてしまった少年の話。 藤子・F・不二雄先生のスコシフシギな SF短編『創世日記』を紹介したいと思います。 < 『創世日記』 ストーリー> ■ キレイな空にキレイな星 夜、外に出てみると 見事なほど、夜空がキレイだった。 ■ 主人公の創(つくる)少年 素敵な夜空を眺めながら、思わず 自分が「生命の第一号」と想像してまう。 ■ 誰かが話しかけてきた 創くんは、夏の夜、暑かったので 夜風を浴びに、外へ出てきた。 ■ 男は仕事をしているようだが・・・ ■ 男は困っている様子だった。 事情は分からないが 創くんは、気の毒に思った。 ■ そしてすかさず 男は、創くんに頼みごとをいってきた。 天地創造システムとは? ■ 宇宙から生命までを創る装置!! あまりに途方もない話だったが 男の迫力に、圧倒されてしまう・・・ ■ 創くんは男を部屋に入れる 準備は整ったらしい。 ■ まずは日記を書くことを頼まれる 説明書を渡されるも、分からないことが多かった。 しかし、男は煙のように消えてしまった・・・ ■ 置かれていったのはUFOのような円盤であった 円盤の中身をのぞいてみると・・・ そこには宇宙の姿があった!! ■ さきほどの説明書に手を伸ばす 説明書といっても、本ではなく 電気信号のように脳に直接伝わるものだった。 ■ 円盤の中は原始宇宙であった 原始宇宙、すなわち 生まれたて(ビッグバン直後)の宇宙を意味していた。 ■ 創少年に宇宙の創造が任された 任務は、強い「意志」を持ちながら、円盤をさすること。 毎日続け、宇宙の様子を日記に書くよう説明された。 ■ 円盤の中の宇宙は 1日で1億年が進んだ やがて、地球らしき星や月 生まれたての太陽までが見えてきた ■ 惑星に雨が降り出した 雨、すなわち水が発生した。 これには、男も驚き喜ぶ。 ■ 生命を生み出す舞台ができた 惑星が、海を持つ確率は極めて低いが 創くんは、天地創造システムで成功させた。 ■ 男は宇宙からの使者らしい どうやら、今まで1000万人以上の人間に ずっと頼み続けてきたらしい。 ■ 創くんには強い意志があるという 天地創造公団というのが、男の所属先らしい。 すべての期待が創くんに寄せられている。 ■ しかし創くんの両親が・・・ ある日、円盤が処分されていた。 必死に探すも出てこない。 ■ 父親に怒られてしまう 創くんは受験生だった。 勉強をするように注意されてしまう。 ■ なくなってしまったことを告げる 当然のことながら 男はビックリしてしまう。 ■ 宇宙や人類の誕生に偶然はない ゼロといえる確率から、宇宙を創り出すには 必然が必要だった。それが天地創造システムだった。 ■ 男は告げる 創くんに渡された円盤の中に、今の地球があった。 その地球をなくしてしまったことになる・・・ ■ 創くんには何が何だか分からない・・・ 地球はすでに存在しているが、男がいうには それは時空を超えて創られていると説明する・・・ ■ 宇宙の存在がなくなってしまう!? このままでは、創少年も、人類も、この男も 宇宙すべての存在が消えてしまうという・・・ 果たして、私たちの地球の運命は・・・ 創くんは、やがて視界に異変を感じてくる・・・ 結末が、どうなるか気になるでしょうか? いや、皆さんは気にならないでしょう。 理由はかんたんです。 この作品は、1979(昭和54)年の作品です。 もし円盤(天地創造システム)が見つからなければ とっくに私たちの地球も消えているからです(笑) 消えてないということは、ハッピーエンドなのです。 空気のない宇宙空間で ちり、ガス、電子、粒子などが集まって、そこから 空気のある地球ができる、海ができる、生命が生まれる・・・ そんなことは、やっぱり奇跡の中の奇跡といえますよね。 それを考えれば、大いなる困難を抱えた 今の日本が復興するまでの道のりは 長く険しいものになるでしょうが 奇跡を頼らなくても、できることですよね。 私は、言葉ではいい表せませんが これからの日本に、希望と期待を強く持っています 藤子・F・不二雄 SF短篇集 創世日記 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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