子育ちパパBook・Trek

野尻抱介（著）「沈黙のフライバイ」


野尻ハードＳＦ短編集（全５篇）
■ストーリー
　恒星間測位システムの信号が地球に届き、地球に向かっている異星人の超小型無人探査機の群が発見された・・・。
　表題作他、精緻に描かれた宇宙ＳＦ短編集。
■目　次
　沈黙のフライバイ／轍の先にあるもの／片道切符／ゆりかごから墓場まで／大風呂敷と蜘蛛の糸
■感想など
　この作家に関しては、本作の他には『太陽の簒奪者』しか読んでいないのですが、硬派な宇宙ＳＦで小生の好みの作品。
　読んでいて好奇心が沸き立つような、ワクワクする作品です。
　現実的な先端科学を巧く料理して、いかにも有りそうなストーリーに仕立て上げている・・・巧い！
　登場人物が、みな実在の人物かと思わせるような人物造形で、ストーリーのリアル（？）さを際だたせています。
　新世代ハードSF作家として林 譲治と比較されるようですが、小生は『太陽の簒奪者』『沈黙のフライバイ』の味が口にあったので野尻抱介の方が好き。
　『老ヴォールの惑星』などの小川 一水たちも含め、なかなかの才能が日本SF界にも存在し頼もしく思います。

太陽の簒奪者・野尻抱介
老ヴォールの惑星・小川 一水


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■日本ＳＦ・ファンタジー感想リンク
◆筒井　康隆 (著)「銀齢の果て」
◆小松左京 ／谷甲州（著）「日本沈没（第2部）」
◆山田 正紀 (著)「神狩り 2 リッパー」
◆谷 甲州 (著)「パンドラ (上) (下)」
◆野尻抱介（著）「沈黙のフライバイ」
◆小川 一水 (著)「老ヴォールの惑星」
◆谷口 裕貴 (著)「ドッグファイト」
◆町井　登志夫 (著)「血液魚雷」
◆藤崎慎吾 (著)「ハイドゥナン〈上〉〈下〉」
◆林 譲治 (著)「ストリンガーの沈黙」
◆石黒 耀 (著)「死都日本」
◆池上 永一 (著)「シャングリ・ラ」
◆恩田　陸　(著)「ねじの回転」
◆機本 伸司 (著)「メシアの処方箋」
◆機本 伸司 (著)「僕たちの終末」
◆荒俣 宏 (著)「妖怪大戦争」
◆菅　浩江 (著)「おまかせハウスの人々」
◆菅 浩江 (著)「五人姉妹」
◆有村 とおる (著)「暗黒の城 」
◆三崎亜記(著)「となり町戦争」
◆高野 史緒 (著)「ラー」
◆田中 啓文 (著)「蹴りたい田中」
◆粕谷 知世 (著)「アマゾニア」
◆平谷 美樹 (著)「エリ・エリ」
◆石田 衣良 (著)「ブルータワー」
◆渡辺 球 (著)「象の棲む街」
◆森見 登美彦(著)「太陽の塔」
◆古川 日出男 (著)「ベルカ、吠えないのか?」