1263384 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

里山暮らし、ときどきヨーロッパ・ロングステイ

里山暮らし、ときどきヨーロッパ・ロングステイ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

プロフィール

rimin(リミン)

rimin(リミン)

フリーページ

コメント新着

人間辛抱@ Re:あの日‥3.11(03/12) どうもお久しぶりです。 新型コロナウイル…
タウンライフアフィリエイト運営事務局@ タウンライフアフィリエイト運営事務局でございます 平素は大変お世話になっております。 タウ…
秦野市民@ Re:あの日‥3.11(03/12) 訃報を聞いて、ショックです。あまりのシ…
morikana5625genkimorimori @ Re:介護保険★手づくりの幸せレシピ パート2(03/07) 医師の常識は世間の非常識。医師の非常識…
花(*^^*)@ Re:あの日‥3.11(03/12) リミンさんの事 大変驚いております  …

カテゴリ

バックナンバー

2024年04月
2024年03月
2024年02月
2024年01月
2023年12月
2023年11月
2023年10月
2023年09月
2023年08月
2023年07月

キーワードサーチ

▼キーワード検索

2006年09月14日
XML
会津若松駅から西会津の「山形屋」さんまで、
約一時間程度のドライヴでしたが、途中、アキコさんは
コンビニに車を停めました。

「ここが最後のコンビニです。何か必要なものがあれば、
買っておいた方がいいですよ」というわけです。
うちの彼は、タバコを買い置きしておこうと店の中に。

コンビニを出て少し走ると「ここから先は信号が無いので、
山形屋さんまでノンストップで参りま~す!」とのこと。
あたりの景色は、ますます深山の様相を呈して、私たちは、
嬉しくて、嬉しくて、大はしゃぎ!

アキコさんご夫婦は、もとはといえば、東京で学校の
先生をしていたお二人です。
アキコさんが美術、ダンナさまは技術家庭を教えていたという。
『もともと二人とも、モノを作るのが好きなんです』

自ら「キノコのママ」と仰るだけあって、五年目になる
キノコ事業も順調らしい。米、野菜は当然のこと自家製で、
『早く本物のお百姓さんになるのが夢!』と目を輝かす。

『同居のお義父さん、お義母さんは、一番の師匠です!
 保存食や郷土料理一つとっても野菜の切り方、下ごしらえ
 と、知らない事だらけなのに‥

 ましてや、百姓とはよく言ったもので、田んぼや畑は、
 本当に「百」の、やる事があるんですよ。
 天候の見方から道具の手入れまで入れると、もっと
 多いかもしれません。私は、まだその10分の1位かなー?』

う~む、里山に暮らすということは、そういうことなんだよねー。
三坪の家庭菜園さえ持て余し、小作人を募集しようかなどと考える
「里山暮らしゴッコ」の私たちは、小さくなり、うなだれる‥。

コンビニはむろんのこと、自動販売機、信号、看板も、
灯かりが点るものは何も無く、夜は本当の暗闇が里山を覆う。

野鳥や虫の声以外、物音がしない本物の静けさは、今では
入手が困難な、一番の贅沢な空間のように思えてくる。

必要なものは、なるべく自分で作ろうという気概と実力が
無ければ、ここでの暮らしは無理だろう。

「アキコさん」の家は、二百年前くらいの古民家だったのを
彼女が結婚する前に建て替えてしまったそうだ。

『私がいたら、もっと古民家の雰囲気を残しつつ、
リニューアルしたと思うので、それがちょっと残念‥』

家の中は、床暖房完備、水まわりも最新設備で快適そう。
それでも前の家からあるという、神棚や欄間など細工物は
残してあり、これだけの仕事が出来る細工師や職人さんは、
今の時代となっては、もう居ないのではないだろうか。

西会津の里山には、
長い時間、脈々と受け継がれ、培われてきた「人々の暮らし」と、
人間的な感性が、ここにも確かに、ゆるぎなく息づいていた‥。

山形屋さん宅の茶の間
山形屋・茶の間.jpg

ご飯が旨くて驚いた! 川から水を引くのでなく、
裏山の湧き水を、そのまま田んぼに使うからだそう。

『米の旨さは、やっぱり水だぁ。新米出来たら送ってやっからー』
お母ちゃんとの嬉しい約束を、お土産に持ち帰りました。
                               [次回に続く]

※今日の写真は、アキコさんの家の前にある「洗濯物干し」
 お義父さんが、年々腰が曲がるお義母さんの身長に合わせて
 ときどき作り変えているという話が良い。
 薪小屋の扉は、アキコさんの夫が最近作ったとの由。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007年01月31日 23時38分39秒
コメント(15) | コメントを書く
[正調里山「西会津」] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.