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カテゴリ:クラシック音楽
札響のチェロ・セクションでただひとり定期的にリサイタルを開いているチェリストによる、クラシック・シリーズ26回目にして札幌のピアニストとの共演シリーズのvol.6。ピアノは二宮栄美歌(道教大准教授)。
このコンサートの注目点は2つ。グリュッツマッハー版によるバッハの無伴奏チェロ組曲第4番と、ショパンに心酔していた19世紀フランスのピアニスト・作曲家のアルカンの「チェロとピアノのためのコンサート用ソナタ」という珍しい作品が演奏されること。 なじみのない2曲を最初と最後に置いたせいか、真ん中にはいわゆるポピュラー名曲が3曲。バッハ/グノー編曲の「アヴェ・マリア」、フォーレ「エレジー」、マスネ「タイスの瞑想曲」が並べられた。 なじみのある・なしではなく、やはりこの3曲のメロディーの美しさ、鳴り響く音楽の容姿容貌のよさが抜きんでていることが印象に残る。グリュッツマッハー版のバッハはあまりにも19世紀的な改変がいまとなってはバッハの濃密な音楽を薄めてしまうように感じられるし、アルカンの作品は部分的には美しいものの全体として聴いたときの印象が希薄。 埋もれたチェロの名曲を発掘しようという演奏者の意欲には敬服するが、この種の曲はナクソス・レーベルのCDが中古で出ていたら買って聴いてもいいと思う程度の人が大半ではないだろうか。この曲のよしあしはともかく、アルカンの他の作品も聴いてみたいと思うことはなかった。 このホール(ザ・ルーテルホール)はピアノが響きすぎる傾向があるが、この日のピアニストはあまりバランスに配慮せず屈託なく鳴らしていた。強打しても響きが汚れないなど美点も多いし、屈託のなさも長所。しかし、長所はそのまま短所にもなるということを意識したとき、もっと深い音楽を奏でられるようになるにちがいない。 アンコールのショパン「夜想曲」は心にしみいる曲であり演奏。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
December 3, 2011 12:13:38 PM
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