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カテゴリ:映画
ジャック・タチ映画祭の3作目。初公開時は「ぼくの伯父さんの交通戦争」というタイトルだったらしい。
隣国?の自動車見本市に新型のキャンピングカーを出品することになり、英語が堪能な広報係のマリアさんらと出発するタチ。しかしトラブル続きでなかなかたどり着くことができず、修理のために泊めてもらったりしているうちに見本市は終わってしまう。終わってから着いたことで逆に人気が出て大成功、というバカバカしいお話。 「プレイタイム」の交通部分と類似の発想のところが多い。したがって、「プレイタイム」を見ていればこの映画にも割とはやく入っていける。クルマに関する話なので自動車騒音がかなり挿入されていて、ちょっといらつくほど。1971年というと急速にクルマの普及が進んだ時期だったので、まだ騒音というより文明の音という感じだったのかもしれない。 たしかに、1960年代の前半までは自動車自体が珍しく、所有者は限られていた。叔父が会社を経営していたのでそのクルマに乗せてもらったことがあったが、それが自家用車に乗せてもらったはじめての経験で、1966年のことだった。 ユロ伯父さんはほとんどセリフをしゃべらず、長い手足で妙にユーモラスなドタバタを繰り広げていく。修理屋でのマリアさんの愛犬がモップにすりかえられるいたずらも妙におかしく笑える。ナンセンスなギャグに70年代はじめという時代を感じもする。 自動車を擬人化する、というのは暴走族や女性や長距離トラックの運転手がよくやることだ。砦化、城化する場合もあれば武器化する場合もある。女性のばあい、子どものように扱うケースもある(その割にボンネットを開けることは少ないが)。 しかしこの映画がおもしろいのは、人間のばかばかしさと機械のばかばかしさがそれぞれ別の旋律を奏でながらも調和していると感じられるからだろう。 「プレイタイム」ほどではないが、しかけの豊富さは何度か観ないとすべて味わうことができないにちがいない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
July 3, 2014 09:07:47 AM
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