カテゴリ:そばの雑学
前に一度ご紹介しましたね。
いつの間にか生垣に種が落ちて芽を出したそば、今日の様子がこれです。 この画像を載せたのは、昨日の日記で受粉の組み合わせのことを取り上げて、そばって無駄花が多いために収量が少ないといいましたが、それを実際に見ていただこうと思ったからです。 穂先に茶色く固まって見えるのは、つい先ごろまで白く咲き誇った花の集団。 結実しないままの花・・・いわゆる無駄花というわけです。正確には結実したのだけれども、受粉の組み合わせが、上手く適合しなかったがために、実がならないまま枯れてしまったといったほうが分かりやすいかもしれませんね。 すなわち、短・短か長・長の組み合わせを選択してしまった花。 短・長なら、間違いなく▼の形をしたそばの実がなります。
我々の主食となる稲は、皆さんご案内のとおり、一度に花をつけて結実する風媒花ですね。 だから、稲刈りは一度で済ましますでしょ。 集団でどっと花をつけた方が、受粉の確立が高いはずですから、これは理にかなった繁殖方法ですよね。 人間の手による品種改良の影響が大きいとはいえ、効率よく子孫を残すことができますね。 ところがそばは、種を蒔いても一度に発芽するということがありません。 てんでバラバラに芽を出してきます。極端な例では、同じ日に蒔いても、片や花をつけるくらいに成長しているのに、ようやく芽を出し始めるものもいます。 その結果、開花・受粉もバラバラです。その上にヘテロスタイリーときている。ナント無駄花の多いこと! 私の考えたところによれば、もし繁殖の限られた大切な時期、自然現象が劣悪だったとしたら・・・、例えば冷夏・日光不足による成長不良とか、大雨・大風で苗が倒されてしまうだとかしたら、稲のような繁殖方法をとった植物は、全滅で子孫を残せないということになりますよね。 ひょっとして、そばはそのリスクを回避せんがために、このようなまどろっこしい繁殖方法を選択したのかな?? ヘテロスタイリーであるがために、開花時期をずらして花をつける。その方が、長・短の組み合わせで受粉できるチャンスがかえって大きいでしょ。 また、自然の猛威の前に全滅の憂き目に遭うということも回避できるじゃないか!? う~む、そばってなかなか賢いな! さ・ら・に! 【送料無料お試しセール】好評開催中です!! モバイルはこちらから! 携帯電話からもご購入いただけます!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年10月28日 11時45分51秒
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