大間原発3・25
今日の気になる話題は、再び、大間原発についてです。やや、古い記事なのだが、大間原発の安全審査申請について報じた、昨年12月16日付の映像ニュースに、お目にかかれたので、ブログに登場してもらうことにしました。この原発の特段の危険性は、上の記事にもありますが、プルトニウムとウランの100%混合燃料MOXを使う、世界で前例のない炉でありながら、いきなり、巨大出力の実用施設を創り上げ、操業しようとする、経営姿勢にあります。おそらく、そのような建設方式が、もっとも経済的なるが故に、単純に経営上の判断から、それを採用したのでしょう。常識外の暴挙といわなければなりません。危険性が高く、前例のない形式であるなら、当然に、とるべきやり方は、試験炉、実証炉、実用炉と、完成へ向けて、試験を重ねていくそれです。つまり、幾重にも重ねた、試験データの裏付けの下に、稼働用の炉が創られる、これが常識なのです。見事に、裏切った、非常識な経営の姿が、ここにさらけ出されています。しかしながら、どのように、安全性が担保されようとも、原発は、克服できない欠陥の装置だという事実を忘れてはなりません。そう、使用済高レベル核廃棄物の最終処理ができないのです。六ヶ所村のプルトニウム抽出装置が完成したとしても、事態に何らの変化はありません。少なくとも、日本では、それを埋め立てることも、保管することも、できません。すでに、現実の保存量が、その限界に迫るほどの規模に達しているのです。既存のすべての原発は、直ちに廃棄をするべきとする理由は、その点にあるのですが、新たな、危険性の高い核融合方式のMOX燃料炉を、新規に建設している。この愚かさは、呆れるばかりでしょう。直ちに、建設を中止し、解体するべしと云わねばなりません。