テニス レシーブ 12・11
テニスのレシーブって、相手のボールを受けて、打ちかえすまでの一連の動作を云うのでしょうが、おもえば、これが案外にして簡単ではないようでして…。フリーイラスト集よりテニスのレシーブは、上のイラストにあるような構えから、腕をうしろに引いて、ボールを打ちにいく動作なのですが、それが単純ではないのです。サーブ時のレシーブを想定して考えてみますと…。相手のボールは、いったん、サービスエリアの中に入って、バウンドして、レシーバーのところに飛んできます。このボール、実は、かなりさまざまなケースがあるのですが、一般的に、打ちかえしのむずかしいケースを想定しますと…。バウンド後のボールが速いほど、打ちかえしにくい…。そのバウンドが低いケースも、高いそれも、共に、打ちにくいですね。その理由は、ボールを打ちにいくための”腕の引き”が十分にとれないか、とりにくいためです。ボールは、体の前方の約30度ほどのところに打点をもっていけば良いと教わった記憶があります。そうでありますと、引いたところから、そのポイントにまでラケットをスイングして、振りぬかねばなりません。それよりも遅れれば、ボールはまっすぐに相手の方に向かわずに、右にずれてしまうでしょう。打ちそこないです。それよりも早くても、同様の結末に至ってしまいます。もしも、相手の打球が遅いのであれば、自分のラケットを十分に後ろに引いて、そこから勢いをつけて、返球のためのポイントへ振りこむことができるでしょう。しかしながら、逆に、速い打球が迫ってきたときには、そのようなラケットの”後ろへの引きつけ”の余裕が取れません。どうすればいいのか?さまざまな試行錯誤の結果、ヤツガレの運動神経も勘案しまして、その引きつけの幅を小さくとる方法に至りましたですね。コンパクトなスイングをするということでもあります。以前は、これをスライス・スイングでおこなってみたのですが、これですと、打ちかえすボールにコントロールをつけにくい…。このスライス打法に慣れていないためでもあるのでしょうが…。コンパクトなストローク打法で、ボールにスピン回転をつけますと、それなりに相手の脅威となるコントロールされた打球を生みだすことができますね。フルストロークよりも、勢いは若干はおちるとしましても…。身体のチカラが落ちている現状では、この対応策で”よし”とせねばならないのかも…。能力に応じたテニスの創出なのですが、これは、これからもさまざまに続けられることになるでしょう。それも創造性ということでして…。