都市化 5・18
都市化の生物進化への影響についての論文が発表されたと報じられています…。記事 気候よりお都市化が地球規模での生物進化に影響を及ぼしていた 2022年5月9日 Newsweek.com 参照。シロツメクサって、わりとどこでも見るおなじみの草なのですが、都市部と農村部では、その進化に違いがあって、その傾向は世界的に共通する特性なのだと結論づけられています。その理由は、その草を食べる動物が少ない地域(都市部)と多い地域(農村部)の差異から生じてきていて、都市部では、シロツメクサはみずからの捕食をさまたげる必要のなさから、その機能をもたせる必要がなくなるためなのだと…。都市は、典型的にヒトの居住のための地域空間でして、この地球がヒトの主導のもとに時を刻んでいるとすると、この主導生物にしたがってというかより沿って生きようとする生物がでてきても不思議ではありません。シロツメクサの植物特性の変化はその一環といえますが、ほとんどの動物もまた、それと同様の動き方をしている可能性も大きいと思われます。上の記事では、このような植生の変化が自然環境ばかりか、生物の進化や地球環境への影響については、まったく触れていません。この点について、どう見るのかは、その道の専門家の見解にゆだねられざるを得ないでしょう。極端な予測として、ヒトの増加が進むにしたがい、世界は都市だけで成り立つということにもなりかねないのです。エネルギーも食糧もさまざまな資材も、人工的につくられるような技術の進展が見込めるのでして、その意味するところは自明でしょう。ヒトがみずからの増殖や生存をコントロールする時代がこない限り、それも相応に早い時期にそうならない限り、地球の都市化は不可避と見ねばならないのです。ヒトが森をでて草原に立った時点から、それが運命づけられたのでしょうか?都市化…。いやだよね~。そんなの…。