マリア プレゼント 1・2
ことしは見送られ、来ないのかと思っておりました、マリアさんからのプレゼントが元日に届けられました…。ご覧のとおりの、ドイツ菓子です。左の包みが小ぶりの焼き菓子でして、右のそれが、名高きシュトーレンです。いずれもハンドメイドでして、作り手の心の温かさを感じます。年の暮れの恒例のプレゼントとなってしまった、この菓子…。もう、30年超の長きにわたって、送られ続けてきました。同封の手紙によりますと、マリアさんの夫クラウスさんがさる6月にお亡くなりになったそうでして、いまはまさに、ニッポン的には喪の期間なのですが、めげずにプレゼントづくりに励まれたようです。ありがとうございます。わたし達も、かなりの齢を重ねてきましたので、お互いにプレゼント交換を止めようかと話していたのですが、ここまで来たら、どちらかがあの世へ旅立つまで、続けようじゃないかとの覚悟を固める結末となりました。わが方は、明日にも、なにかニッポン的な品を選びまして贈ることになります。都会に住まわっているならば、その選択肢は、多岐にわたり、選ぶ楽しみを味わえるのですが、こちらの小さな町では、そうはまいりません。ない知恵を絞り出さねば…。そんなこんなの思案の果てに、案外にして”インスタントラーメン”なんて、ナイスアイデアになるかもとか…。いまや、ラーメンはニッポン食の代表の座にのぼり詰めているようですから…。もっとも、食品の同梱は認められていないそうです。しかしながら、わずかな数ならば、目をつぶってもらえるかも…。いま少し待っていてくださいね。マリアさん…。これからも、お元気でお過ごしで、どいうぞ、よいお年を…。