雪の花 1・1
桜の木は、四季にわたって、さまざまな花模様を見せてくれます。厳冬期のいまどきは、”雪の花”でして…。庭の”チシマザクラ”に”雪の花”が咲きました。朝日を浴びて、その上端部が輝いて見えます。このような花の姿は、風のない、粉雪の降る朝、それも、気温が-10℃ほどにまで冷え込んだときにのみ見られます。この日は、日中も気温が上がらなかったために、この花姿が長い時間にわたってたのしめました。春は、もちろん、満開の花、夏は、緑に覆われた生命力の盛んな姿、そして、秋は、あざやかな紅葉です。これだけ楽しませてくれる花木も、めずらしいのじゃないでしょうか? 3年に1度ぐらいの間隔で、選定を施していまして、木の形もよくなってきました。ことしの年明けは、曇り空でしたが、静かで厳しい寒さの朝でした。世界は、動乱の広がりが続く最中にあるのですが、ここでは、幸いにも平和な朝を迎えられたのでした。ニッポンにも、この地にも、いつ、なにが起こっても不思議はないような、はなはだ不安定な国際状況や自然環境の真っただ中にあって、この”雪の花”の観賞…。この”美”の一時がなによりも貴重におもわれます。楽しむ心を持ち続けましょう。どんなときにも…。