カテゴリ:想い出の書院
平成23年6月1日 午前2時55分、わだつみ判官家の御家老は永眠しました。 ちょうど、桜の散る頃に体調を崩し、一時は起き上がることもできましたが、5月30日の未明から臥せり、静かに息をひきとりました。 享年17歳。 せめてもの救いは、おぼつかない足取りながらも夙川の桜並木を歩き、最後に満開の桜を一緒に見られたとこだと思います・・・ 振り返れば、ご家老にはどれだけ支えられていた言い尽くせない。 一個のモナカを巡って熾烈な争奪戦を繰り広げ、クルマやバイクで旅をし、山野へもよく一緒に出かけた。 阪神淡路大震災を経験し、避難所では愛想をふり撒いていた御家老。 こうして、判官の復興を傍でじっと見守ってきたんだと思う。 少なくとも、ひっそりとしがちな我が家に、笑いのネタを提供し続けてくれていた。 長く生きた猫は火車(かしゃ)になるという・・・ それを教えてくれたのは、大病に倒れた楽天のブログ仲間の秋月龍樹さんだった。 「画図百鬼夜行」には、大猫がうなだれた死んだ女を抱えた姿で描かれている。 昔々のことだけど、人がもっと素朴だった頃には、火車はよく目撃されたという。 「北越雪譜」には、越後の南魚沼で火車が目撃された様子が記されている述があり、葬儀が終わって棺を運んでいると空がにわかに暗くなり、突然火の玉が現れ、炎に包まれたその大猫の尾は二股に分かれていたという。 また、「宇治拾遺物語」には火車は炎を発しながら空を駆けて、人の霊魂を運ぶために、あの世とこの世往来するとされる。 その他、多くの伝承によると、本来の火車は、悪人の魂を地獄へ送るための使者が牽いた車を指したようだが、大猫の姿をした妖怪に牽かれていたことから、妖怪そのものを火車と呼ぶようになったそうだ。 火車は、死者の魂を地獄へ連れ去るものだが、ときに、罪業の深い生者を地獄へ連れて行くこともあるという。生きながら、乗せられるというのは、よほどその人が罪に汚れているという証しで、昔はこの妖怪を恐れて、都人は寝ずの番をしたという。 17年と4ヶ月の生涯を、判官と生きたご家老は死して何に変わるだろうか。 ともかく、これから先の我が家は静まり返り、益々寂しくなることだけは間違いない・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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御家老もとうとう逝ってしまわれましたか。
寂しいことでしょう。 御家老と言えばモナカの争奪戦も笑える思い出ですが,恵方巻き事件のときも笑わせて頂きました。 御家老の冥福をお祈りいたします。 (2011年06月01日 22時19分48秒)
人間も犬猫も、いつかは死ぬものと判っていても。
死んで後・・・ご家老は、ご家老か、殿様になってるかも(^.^? (2011年06月01日 22時39分05秒)
合掌。
アイドル的な存在だった御家老が・・・お悔やみ申し上げます。 時折出てくる、あのとぼけた表情が愛らしく、若女将と共にファンだったのですが・・・。 残念でなりません。 (2011年06月02日 00時18分18秒)
御家老・・・
本当にありがとう。 訃報に接し故犬の数々の思い出が巡るばかりで 言葉にできません。 最中をゆっくり食べながら、これからの世の中を 見守っていて下さいね。 判官さんもどうかお力落しのないように、御家老の分もますますお元気なご活躍をお祈りすると共に心からお悔やみ申し上げます。 (2011年06月02日 00時31分05秒)
御家老のご冥福を心よりお祈り申し上げます(合掌)
(2011年06月02日 04時17分49秒)
ご冥福をお祈りします。
うちの息子が小学校に入ってすぐに実家の犬が死んで、5,6年くらい、毎日犬の気配を感じて安心して寝ていたそうです。 きっと、息子を守ってくれていたのだと思います。 きっとご家老は判官様を見守って、安心したら魂が旅立たれるのだと思います。 おつらいとは思いますが、どうか、ご家老を早く安心させてあげてください。 (2011年06月02日 09時28分24秒)
御家老、御苦労様でした。
(2011年06月02日 14時03分50秒)
ご家老様そうでしたか!心からお悔やみ申し上げます。
いつも、そばに居られたから寂しいでしょう。 (2011年06月03日 19時11分04秒)
ご家老・・・淋しいですね。
実際お会いしたことも触れたこともありませんが、 時に、すぐそこに居るように、私も楽しませていただきました。 ゆっくり、眠ってください。 ご冥福をお祈りいたします。 (2011年06月04日 10時27分43秒)
遅ればせながら・・・ご家老様のご冥福をお祈りいたします。
(2011年06月09日 05時32分58秒)
寂しくなりますね。。
私が幼い頃、両親にお願いしてお願いして、やっと飼ってもらった愛犬を思い出します。彼は長女が生まれるのを見届けて逝きました。 形は変われど、ご家老は 判官様のそばできっと見守ってくれていますよ。 (2011年06月11日 09時49分20秒)
ご家老様のご冥福をお祈りいたします。
ほんともなか戦争には、笑わせていただきました。 家族がいなくなるとぽつんと淋しくなりますが、どうぞ、 気丈に^^。 (2011年06月18日 21時53分42秒)
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