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カテゴリ:音楽・ワイワイガヤガヤ
シェーンベルクの音楽は、初期の「後期ロマン派」風の作品はともかくとして、12音技法確立後の、この技法を厳密に適用して作曲された作品を聴いていると、作品Aと作品Bを区別すること自体が、なんだかむなしくなってきます。
確かに演奏している楽器やテンポ、リズムは違いますが、だからといって「それがどうした」という気になってきます。旋律の破壊が感性に引き起こす「思い」でしょうか。 タイトルだって、抽象画のように「コンポジションA」とか「作品B」とかの方が似つかわしいかも。 ところが、そんな抽象性の強い音楽が、私の場合、時々むしょうに聞きたくなってくるから自分でも不思議です。 ところで、12音技法による音楽は、ホラー映画の効果音に使うと、とても効果があるそうです。 私はホラー映画をめったに見ないので分かりませんが、バルトークのオペラ「青髭公」をビデオで見たとき、妃を次々に殺して専用の部屋に飾る、というあのおぞましいストーリーに、前衛性の強い音楽がよくマッチしてるなと思ったことはあります。 そういえば、都会の喧騒を懐かしく感じることがありますね。12音技法による音楽の魅力もそのあたりにあるのでしょうか。(以上) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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