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カテゴリ:音楽・ワイワイガヤガヤ
近頃私が好んで聴いているのは、シェーンベルクに代表されるハードな現代音楽と、チェザーレ・シエピの甘美な歌声の世界です。
前者はロボットを思わせる無機質な音の世界、後者はほとんど「ド演歌」に近い人間臭紛々の世界、と両極端ですけど。 前者については、私が何故、好きでもないシェーンベルクの「変な音楽」を聴いているかと言うと、これは「新しいもの好き」の血が騒ぐとでも言うしかありません。 自分でも良く分からない部分はありますが、やはり「前衛」への憧れというか、「難解」の向こう側に、何か「広々とした新大陸」が広がっているのではないか、という期待感に突き動かされているような気がします。 多分「気取り」とか「ミーハー気分」とか「野次馬根性」とかもあるでしょう。 一方、「イタリア最高のバス歌手」といわれたチェザーレ・シエピは、今では80歳くらいになっており、現役はとうに引退しているはずです。 しかし、CDで聞く全盛期の彼の声は、とにかく美声です。 それに、物凄い声量です。マイクが壊れそう! 普通、バス歌手の声をほめる時は、「渋い」とか「深みがある」とか「滋味深い」といった言い方がされますが、彼に限っては、CDのコピーにも「痺れるような美声」と謳われています。 私が録音したシエピのCDは二枚です。イタリア民謡集とオペラのアリア集。 特に民謡集が素晴らしいです。 私が知っている曲は「フニクリ・フニクラ」くらいで、あとは知らない曲ばかりですが、どの曲もとても甘美な、魅力的な曲ばかり。 しかもそれを歌うシエピの声がまた素晴らしい。最初「テノール?」と思ったくらいです。だみ声風のバスが多い中で、全く異世界です。 ここ数ヶ月、シエピの歌声を繰り返し繰り返し聴いていますが、一向に飽きてきません。 シェーンベルクの「変な音楽」の後の「口直し」には最適です、なんて。 シェーンベルク先生、ごめんなさい。(以上) <シェーンベルクの変な音楽> <シェーンベルク。しかし、なかなかいい曲です> <世界の名歌手> <世界の名歌手> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.12.03 12:17:35
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