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愈々庵気まぐれ日記

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2014.05.15
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カテゴリ:都内散歩
  • 「医は仁術展」の医用具

  • 今も昔も人にとって薬・サプリは大切なもの。ましてや貴人・要人にとって
  • 健康維持は至上義務。茶道も煎じて飲む薬が起源となると貴人の持つ薬壺は
  • 美術工芸品でもある。

  • P1100568.JPG

  • 上の写真は徳川家康愛用の薬壺、下はご存じ光圀公の印籠
  • (ガラスケース内のオートフォーカスは難しい)。

  • P1100569.JPG

  • 印籠は何段かに重ねてひもを通した携帯薬箱、初期の頃は紋などの印を
  • 刻んだのがその名の起こり。後に豪華な象眼・螺鈿細工が施され美術品となった。

  • P1100583.JPG

  • 生薬を摺る薬研(やげん)も初期の物は木製。

  • P1100585.JPG


  • 長崎出島のオランダ人達の使用したコーヒーミルを真似、マルチ人間の才人・
  • 司馬江漢が自作したと言うコーヒーミル。ちなみにお茶同様コーヒーも初めは薬で
  • わが国では江戸の蘭方医達が愛用した。
  • なおコーヒーに珈琲の字を充てたのは蘭方医でわが国初の化学者・宇田川榕庵で
  • 熟した珈琲の赤い実が紐で束ねられたかんざし玉に似ていることからの命名 - 
  • 珈はかんざしの赤い玉、琲は紐で束ねた状態を表す。

  • P1100580.JPG

  • 生薬の抽出や液体の蒸留に使ったランビキは一種の蒸留塔。

  • P1100586.JPG

  • 顕微鏡もろくろ作りの美術工芸品

  • P1100619.JPG
  • 華岡青洲が使ったと言う手術用具。
  • P1100598.JPGP1100638.JPG

  • 古く我が国では病気は加持祈祷によって治療した。江戸期に入って漢方薬を
  • 主とする東洋医学、解剖学を基礎とするオランダ医学が移入された。
  • いずれにおいてもまだ合成医薬は存在せず、すべて天然物で賄われた。
  • 現代では考えられないが多くの植物のほか動物の遺骸や鉱物も使われている。
  • 展示品の中には乾燥人肉まであるのには恐れ入った。

  • 儒教思想に「五常」と言うのが有りそれが漢方医学に採りいれられ、「仁義礼智信」が
  • 守れれば精神が健全で身体も健全になるという思想。仁道に背いたりせず、義の道に
  • 反せず、礼儀を守り、知恵を養い、信用を堅持していれば精神状態のひずみが正され
  • 自然と病は治癒されるという考えが有った。

  • P1100640.JPG 仁

  • 日本の近代医学の開祖・華岡青洲やオランダ医学の大槻玄沢に学んだ一関藩医・
  • 佐藤現民(王に民の字)の薬箱に見られる薬にはこの仁義礼智信」のそれぞれ
  • 一字を頭にして材料名を付けた薬名を付けている。
  • 現代における「仁義」の意味と江戸の医学の奇妙な関係に驚き、資料説明には全く
  • 触れられていない事実を発見して嬉しくなった。

  • P1100642.JPG 義

  • P1100643.JPG 禮(礼)

  • P1100644.JPG 智





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Last updated  2014.05.15 11:58:38
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