たいちゃん(福山型筋ジス)と私の物語

昨日の夜のことです。

夜11時半ごろ、ベッドの中でうとうとと眠りだしたころ、私の携帯が鳴りました。

見ると私の母の携帯からでした。

「はい、かあさん？」　　母、無言。

「かあさん？」　　　無言。。

「どうしたの！！、かあさん！！」　　無言。

携帯を切って、家の固定電話に電話してみました。　　出ない。。

携帯と固定電話と繰り返してかけたけど、出ない。。。

だんだんと心配になってきて、このまま朝まで様子みて朝になってから行ってみようか～とも思ったけど、
いや、もしものことがあっては後悔してしまうと思い、
布団から出てパジャマの上にコートを着て、母のところまで行くことにしました。

たいちゃんは主人にお願いして、夜の道を車で走る。夜中12時ごろのことです。

母は、長田で震災に遭い、全壊だったので今は私の家から30分ほどの復興住宅にいます。

道中、いろんなことを考えました。

母の家の鍵は持っているけれど、チェーンかかっていたら入れない。そのときはどうしよう・・・

母は85歳。心臓が少し悪いのでベッドの横で倒れているかもしれない。

もしも病院に運ぶことになったら・・・、そうだ、私はパジャマだった・・・

たいちゃんはどうしよう・・・



母の玄関のカギを開けると案の定チャーンがかかっていました。

「かあさん！かあさん！」　　中からテレビの音が聞こえます。

「かあさん～！！」



「どないしたん」と母の声。

え？　　無事だった・・・

「携帯鳴ったから来たんよ」　　

「そんなんかけてない、携帯は鞄の中」とリビングに置いてある鞄から携帯を取り出す母。

？　　鞄の中に入っていた携帯が、勝手に私に電話かけた？

ぎぇ～～～　　着信記録にも残ってるし～～～　　誰がかけた～～～？？？

母がブジだったのはいいけれど、夜中の帰り道、走る車もほとんどなく、真っ暗な道中、山の中から変なものが見えないかと怖々と思いながら帰りました。

ちょうど先週、父の7回忌を終えたところです。

父がかけたのかな？