4547801 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

カテゴリ

カレンダー

バックナンバー

2024.04
2024.03
2024.02
2024.01
2023.12
2023.11
2023.10
2023.09
2023.08
2023.07

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

生き物観察が趣味の者です@東京@ Re:コマユバチ(繭と成虫)(11/12) 初めまして。 ハギの枝に黄色い毛玉の様な…
先生へ@ Re:ハナアブの幼虫(オナガウジ:尾長蛆)(05/21) ためていた水に生息していて、生まれて初…
srpfly@ Re:ショウジョウバエの1種(07/28) it is not a Drosophilidae (ショウジョウ…
蓼科委員@ Re:スミレの閉鎖花(11/17) 閉鎖花としてアップされている画像はすで…
蓼科委員@ Re:スミレの閉鎖花(11/17) 閉鎖花としてアップされている画像はすで…
飛ぶ本@ Re:クサギカメムシの幼虫(初齢)(07/31) 初めまして。 とても分かりやすく勉強に…
おかんー子どもの頃は虫好き@ Re:エゾギクキンウワバ(蛹と成虫)(12/01) 生協で届いたモロヘイヤについていた5mmほ…
2007.08.19
XML
カテゴリ:昆虫(その他)


 一昨日の夕方、クチナシの葉上に羽が緑色に透き通った小さな虫が留まっているのを見付けた。翅端まで6mm位、もう薄暗くてよく見えないが、こんなに小さいクサカゲロウが居るのかと些か驚いていたら、ピンと跳ねて飛んで行ってしまった。クサカゲロウではなく、ハゴロモの類らしい。

 それにしても、薄べったい虫である。葉っぱに張り付いている、と言う感じ。

 クチナシの木をよく調べて見ると、他にも同じ虫が何頭か居ることが判明した。ハゴロモ類と言えば、昔はベッコウハゴロモ、スケバハゴロモ、テングスケバ等、色々居たものだが、最近ではアオバハゴロモしか見たことがない。逆に、この薄べったいハゴロモらしき虫、今まで見た記憶がない。


ミドリグンバイウンカ1
ミドリグンバイウンカ.緑色の葉に緑色の虫なので鮮明に見えない(2007/08/17)



 調べてみると、グンバイウンカ科に属すミドリグンバイウンカ(Kallitaxila sinica )と言う種類らしい。我が家ではクチナシに集っているが、色々な植物に付く虫の様である。

 ところが、その後色々なサイトを見てみると、同じ虫にオヌキグンバイウンカ(Mesepora onukii)の名を冠している所が幾つかある。和名はいい加減な名称だから2つあっても構わないが、学名の属名も種名も共に異なっているのが一寸気になる。何となく、シノニム(異名:Synonym)ではなくて、どちらかが誤った写真を掲げている様な気がする。もう少し調べてみる必要がありそうだ。

ミドリグンバイウンカ2
横から見たミドリグンバイウンカ.平べったい(2007/08/17)



 調べてみた結果、この種の虫について詳しい「かめむしBBS」でミドリグンバイウンカとオヌキグンバイウンカの問題が議論されているのを見付けた。それに拠ると、其処で問題にされているこの写真の虫と同じと思われる虫は、後脚脛節の側刺の数や、翅脈の走り方から、ミドリグンバイウンカ(Kallitaxila sinica )であり、オヌキグンバイウンカの方は誤認とのこと。やはり、シノニムではなかった。


 Internetの昆虫図鑑の御蔭で、今までの標本写真による図鑑では中々同定が出来なかった虫が、かなり容易に同定できる様になった(本当の意味での同定ではないが・・・)。一方で、この様な誤認が一人歩きする可能性があるのを心配していたが、やはり現実にその様なことが起こっていた、と言うことである。クワバラ、クワバラ・・・。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007.08.19 09:46:35
コメント(4) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
別の画像を表示
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、こちらをご確認ください。


Re:ミドリグンバイウンカ(08/19)   ヤスフロンティア さん
 面白いウンカですね。特に2枚目の写真は、「私は葉っぱ私は葉っぱ」と、自分で唱えているような感じです。
 インターネットの世界はずいぶん便利になりましたが、これほど詳しいことが判るとは思いませんでした。調べ方にコツがあるのでしょうが、いろいろサイトがあるのですね。感心しました。 (2007.08.19 09:56:39)

カメムシBBS   るる555 さん
お話を読むだけでも楽しいBBSですねー
いろいろサイトを見ていると誤認とか認識の違いってたくさんありますね。信じられるサイトを渡り歩きたいです^o^ (2007.08.19 17:33:56)

Re:ミドリグンバイウンカ(08/19)   あかつき蒼 さん
こんな虫もいるのですねぇ~
いつも驚かされます。
昨日は教えていただいて助かりました。
あれが虫こぶだったとは・・・面白いものですねぇ~
植物なら売っている時点で完全に間違ってるものも多いですが・・・虫も誤認が多いのですねぇ~ (2007.08.20 09:45:16)

「誤認」について   アーチャーン さん
 ヤスフロンティアさん、るる555さん、あかつき蒼さんへ
-----
 昆虫の名前に関する誤認自体はゴマンとあります。私が警戒しているのは、誤認自体ではなく、他人のサイトに出ている名前を、誤認とは知らずにそのまま使用することにより、誤認が一見正しい名前であるかの様に一人歩きし始めることです。何処のサイトでもこの名前を使っているから多分正しいだろう・・・、と思うと大間違い、と言うヤツです。数学の定理を多数決で決めてしまう様なことになってしまいます。
 分からない虫を調べる時は、やはり図鑑の検索表を順に辿って、地道に調べるのが基本です。最後の詰めで、Internetの生態写真を使うのが良いと思います。少しの間違いをしても、大間違いはしないで済みます。例えば、クチキバエで検索すると真っ先に出て来る有名なサイトの写真は、触角が糸状でクロバネキノコバエの誤りと思われます。クチキバエは蠅の仲間、クロバネキノコバエは蚊の仲間ですから、これは「大間違い」だと言えます(本来は触角を見て気が付くべきです)。これを見て、他の人が連鎖反応を起こさなければよいのですが・・・。
(2007.08.20 13:53:24)


© Rakuten Group, Inc.