管理所の犬舎に入ると、
「ウォーン…ウォーン…」
という大きな声が耳に入ってきた。
何度も聴いてきた声。
体が動けない仔の訴えの声だと気付き、
その声を探した。
その目は、「生」を諦めていた。
体に触れた。
「もう分かってるよね?一緒に帰るっちゃろ?」
声をかけた。
声をかけ続けた。
この仔は持込みではなく、捕獲でした。
歩けないこの仔が、放浪できるのでしょうか…
保護家に連れて帰りましたが、
なんだか…もう復活する事はないような気がしていた。
この日、保護家は私一人でした。
だから・・・ずっと声をかけ続けた。
「明日にはいっぱい人が来るんだよ。待っててね」
あなたはもう孤独じゃない!
それをこの仔に感じて欲しかったから…。
1人で逝ってほしくない…最後の願いは、ただそれだけでしたが…
命名…カメラ 永眠
まるで眠っているような、優しく穏やかな顔でした。
翌朝には、スタッフや職員さんが沢山のお花を持ってきてくださいました。
みんなから撫でてもらい、声をかけてもらいました。
カメラは、1人でコッソリ逝ってしまったかもしれない…
でも、カメラは、皆に想われました。
カメラはずっと放置されていた仔でした。
空気のような扱いでした。
いつしか、自分は生きているのか死んでいるのかすら
分からなくなっていた仔でした。
カメラを連れて帰った時からずっと望んでいた。
あんたは孤独じゃない!あんたを想う人間はたくさんいる!
それをちゃんと伝えようって…。
きっと…伝わったよね?
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