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働く女性たち…「痔の女 ひふみ」 駆け込み寺居酒屋ポン吉 32話
音吉は毎日ように店の食材を近所の大手スーパーで買い物をしていた。野菜は産地直送の専門店、魚類はこれも専門店の「魚嘉」になる。そしてサービスカウンターで煙草を買っていた。ここは約150種類の中の煙草の番号を告げるシステムで音吉は「123」番といつもいっていた。 このカウンターには常時10名ほどの女性がかなり忙しく働いているために煙草を買う客となかなか目が会わない時もあった。ところがいつのまにか同じ女性が音吉が煙草の番号を言う前に「123」の煙草が目の前に出されていた。この女店員は30歳前後で真っ黒な髪にストレートパーマをかけている上に化粧も少し派手目になっていたから遠くからでもすぐ発見できた。 音吉はその色白の美人に、 「いつもお綺麗ですね…」 「はい、ありがとうございます。お客様はいつも3時45分ごろにここにこられますので私はいつも時計を見ながら煙草売り場を見ていたのです」 音吉はこの店員の胸のネームを見るとそこには「ひふみ」と書いてあったのを見ると同時にその「ひふみ」が、 「お客様のお買い上げの煙草が123番なのでつい覚えてしまったのです。私は1月23日生まれのために両親が「ひふみ」と命名したそうです」 数日後、JR西大路駅近くの「洋風居酒屋ポン吉」の店の前を「門掃き」していたら偶然にもこの「ひふみ」さんが店から駅へ歩いていた。そのひふみさんは、いつもならこの道路の東側を歩いて帰るが今日は珍しく西側を歩いてきてよかったと偶然の出来事を喜び店に入ってきた。それから週に1回は店に来てママの幸子と気が合うのかなにかと幸子に悩みの相談を持ち掛けていた。 ひふみの悩みを幸子に訴えていたが、その悩みとは、 ひふみは大学を卒業して大手の冷凍食品のOLになった。営業部に配属されてからは外回りが多くてその1年後に肛門に歩いていられないほどの痛みがあり母親に連れられて肛門科にいった。診断は「いぼ痔と切れ痔」となり最低でも二週間は入院しなければならないという。その病名を会社にいうことさえできずにひふみは退職して痔の手術を受けた。それから2年ほど経ったころひふみにも恋人ができて結婚を前提に婚前旅行した。 その婚前旅行で相手の男から、 「なんや~ひふみは処女でなかったのか?それに尻の穴が真っ黒で気色が悪い」といわれてその夜はショックで一睡もできなくてその朝一番に彼と別れて一人で帰って来たという。その悩みに幸子は、 「なんて男なの?今時に処女崇拝の男がいるの?それに「尻の穴が黒い」というデリカシーのない男なんて…そんな男と結婚しなくてよかったじゃないの…ひふみ」 「でもね~やっぱり私のお尻は7年前の手術の傷口が黒くなっているらしいの…今でも時々痛くなって薬を付けているの」 「でも…そんなことぐらいは誰でも経験しているから気にしないで…ひふみ」 ところがこのひふみにも新しい恋人ができてこれもやはり結婚を前提にお付き合いしたという申し入れがあったという。これも当然ながら婚前セックスを求められているが、前のことがあってそれもできないという深刻な悩みだった。幸子は、 「私だったらこの婚前セックスは受けるは…だって相手がどんな性癖かもわからないじゃないの、それに肌の相性もあるしね…」 「それは相手も同じだから、もし、また私のお尻が黒いと分かったら…」 幸子はマスターの音吉に一般論としてこの問題の相談をしていた。音吉は、 「この痔の手術のことを正直に打ち明けたらどうかな~」 「そんなことをいったら、相手がそれを気にしてお尻の穴ばかりに目がいきます…それは女にとってはガマンができません」 「しかし、そのお尻が黒いって本当のことなの?俺はまだ幸子の肛門は見ていないからわからないが…」 「もう、音吉のどアホ!…しかし、それもそうよね~手術してもう7年だから、それにひふみさんも被害妄想で黒いと信じ込んでいることも考えられる…そ、それならマスター一度ひふみさんのお尻を見てあげたら?」 「おぃおぃおぃ、なんで?俺が人の尻を見るの?」 「だってここは駆け込み寺といわれているのよ、この「痔」は「やまいだれ」に寺と書くのよ、だから当然ながらこの店のマスターがお尻を見るのです」 こうして音吉はひふみの尻を観ることになった。ひふみは音吉のマンションでお風呂に入りベッドでお尻の穴の周りを丁寧に観察してもらっていたが、ひふみにいった結論は、 「ひふみさん、手術の後なんてどこにもないです。それに色も肌の色で黒いと思っていたのはひふみさんの思い込みでした…綺麗な肛門です」 というとひふみは涙を流して喜び音吉に抱き付いてきた。それから数日後に煙草を買いに行ったが、ひふみは、 「音吉さん、ありがとうございました。無事に彼との婚前交渉も成功して結婚の日取りも今年の秋にきまりました」 「そうか~それはおめでとう」 「下ネタに…」 最近、「働く女性たち…駆け込み居酒屋ポン吉」の小説が「メンズパンツ」「痔の女」と下品な下ネタになってきました。これにはかなり反省して次回からは「清純」な愛の小説を書きたいと思ってはいるが、さて、どうなるかはわかりません。尚、画像はまじめなNHKのものです。(ためしてガッテン)より お笑いコラム…「伏見稲荷大社」の物語も80話にもなりました。最初の1話は「吉祥院天満宮・政所公園の白狐」これになります
この コラムに関するご意見等は「音川伊奈利の掲示板」にお書きください。HNは必ず書いてネ、 新電子書籍…このブログの記事をまとめた無料の書籍になります。 「伏見稲荷大社の物語・嵯峨天皇と稲荷神社 73話…更新随時」 http://p.booklog.jp/book/108339/read 「京都歴史裏のコラム・吉祥院天満宮・政所公園の白狐、北政所御墳墓、吉祥院稲荷・キュウリの糠漬け」 http://plaza.rakuten.co.jp/kyoto24/diary/201607090000/
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最終更新日
2017年02月22日 07時11分41秒
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