|
|
|
2011.10.31
カテゴリ：用語与太話
円周率はπという記号で表し、『パイ』と読みます。
なんとお洒落な記号なのでしょうか。 これはギリシャ文字ですが、このパイは漢字にも入っています。 さてその漢字は何でしょうか。 思わずプチクイズにしてしまいました  ---------- 円周率が３であると、一体どうなるのかというプチクイズでした。 まず、正三角形を考えます。  正３角形を６個集めると、正６角形ができます。 正６角形の対角線が２センチなら、 正６角形の周りの長さは６センチであることがわかると思います。 また、直径が正６角形の対角線と同じ２センチの円を考えます。  驚いたことに、円周率を３にすると、 正６角形の周と円周が同じという結果になります。  図３ ： 左側も円だって？ 円周率３．１４ のわずか ０．１４ を省いただけで、受け入れがたい結果が出てきます。 たかが小数点の計算を省くために、円周率を３にした行為は学問の歴史上稀に見る愚行です。 日本人は歴史的にも数学を愛でた民族ですが、いつからその感性を忘れてしまったのでしょうか。 突然ですが、鈴虫とコオロギの鳴き声を聞き分けられるでしょうか？ それくらいわかって当然と思うかもしれませんが、それは日本人だからです。 欧米では虫の音を楽しまない為、両者を聞き分けられる人はわずかです。 京都の料亭でアメリカのスタンフォード大学の教授が、日本料理に舌鼓を打っていると、 そこに鈴虫の鳴き声が聞こえてきました。 店の人はさぞ楽しんでくれるだろうと思ったのもつかの間、教授が一言 「あのノイズ（騒音）は何だね？」 日本人は独特の感性を持っており、それは江戸時代に数学（和算）が流行ったことからも分かります。 一般人が現在でいうところの三角関数や微積分を理解し、また問題を楽しんで解いていたとは今では考えられない話です。 数学の問題を解いた喜びが、『算額』という文化を生み出しました。 算額とは数学の問題（もしくは解答も添えて）を板に書き記し、神社仏閣に奉納したものです。 神社仏閣に奉納された算額を読んだ人々が、個人でまたは集団で問題に取り組み その解法をまた奉納するのです。 解いている最中に、何か面白い事に気がつけばそれをまた問題として奉納し、 解いちゃあ奉納し、問題を作っちゃあ奉納していたのです。 「楕円の問題なら魚屋の定吉、２次曲線なら梅っつぁんが得意だね」 なんて言っていたかもしれません。 こんな文化は世界にも例がなく、重要文化財や民俗文化財に指定されている算額もあります。 外国人と話すために外国語を学ぶように、自然界と話すために数学を人は学びます。 数学とは自然界の言語なのです。 日本人はいつしか自然界の声を聞く事を止めました。 そして虫の声を聞くのを止めたとき時、日本人は絶滅するのだと思います。 ---------- 気がつけば話が脱線しました。 円周率は３．１４でもかなりの精度を持っており、かなりの精度を必要とする 人工衛星の軌道計算でさえ３．１４１５９ というわずか小数点５ケタの値を使用しています。 ３ と ３．１４の大きな違い。 わずかな違いが大きな違いを作る自然の不思議。 ガッテンして頂けましたでしょうか？ ---------- 【おまけの画像】  図４ ： 微生物ネット 前回の、イカダモを捕らえていたものはミズゴケでした。 下側左寄りにイカダモがいるのが分かるでしょうか。 プチクイズの解答もよろしくお願いします （続く） ---------- お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
[用語与太話] カテゴリの最新記事
あれ？「パイ」で変換したら「π」ですね。
タイトル欄と字体が違うし、MASAさんの字体とも違う。 …これって失敗ちゃいます？ などとは口が裂けても…っておいおい（汗） って事で？「π」の字は殿様の肘置きに思えますが そんな漢字あったかなぁ？？ 見た事あるような、ないような、、 因みに？個人的にはアップルパイが大好きです。 同じリンゴでも紅玉と王林やサンフジの味が違うのは 日本人なら誰でも解ると思いますが、、って話が違う（大汗） 今年は「カネタタキ」の鳴き声に反応してしまいます（;++A (2011.10.31 23:10:56)
前回はπやrは苦手でしたので
コメントできませんでした。 そうか、 ケーキをつくっても 飾り付けや周りに絞るクリームの量が 変わっちゃうんですね（←全然わかってない…？）。 正六角形だと綺麗に切りわけられそうですが、 丸いケーキだと等分に切り分けるのが難しい、と 自分用に大きめに切ったり出来るから好きです。 (2011.10.31 23:15:06)
πは杯かな？
ところで、円周率の３．１４が３になると、円周が６角形だということは、笑ってしまいますが、このような愚行が何故行われたのか？ と言うところに私は関心が行きます。 多分アメリカからの要請とかがあったのかな？ 教育改革が行われた時、 日本はこの頃、数学の学力が世界一だったように思います。 教科書を単純化し、土曜が休みになるようにして、日本の学生の学力を落とすための愚行が行われたのではない？ どう考えても変ですから・・。 (2011.10.31 23:26:17)
snowrun29さん。こんにちは。
＞あれ？「パイ」で変換したら「π」ですね。 ＞タイトル欄と字体が違うし、MASAさんの字体とも違う。 ＞…これって失敗ちゃいます？ ＞などとは口が裂けても…っておいおい（汗） 次のコメントを読まなくても、何の事だかわかりましたよ^^ ローマ字に対応させるとＰの文字に当たります。 ＞って事で？「π」の字は殿様の肘置きに思えますが ＞そんな漢字あったかなぁ？？ ＞見た事あるような、ないような、、 ちょっとした頓知クイズなのです^^ ＞因みに？個人的にはアップルパイが大好きです。 ＞同じリンゴでも紅玉と王林やサンフジの味が違うのは ＞日本人なら誰でも解ると思いますが、、って話が違う（大汗） ＞今年は「カネタタキ」の鳴き声に反応してしまいます（;++A 青森のアンテナショップが駅のそばにあるので、ドライアップルをよく買います。 リンゴは品種ごとに味が全然違いますね。 虫の声は最近聞かなくなりました。冬がやってきたんだなと感じます。 (2011.11.01 20:59:32)
snowrun29さん。まいどこんにちは。
まさに秋のミステリーですね。 ＞送信した途端に「タイトル欄」の文字が変わった！ ＞…めちゃミステリーです。 ＞1人で騒いですみません（汗） 重々承知していますので大丈夫ですよ。 しかし文字が変わることがあるとは知りませんでした^^; (2011.11.01 21:03:01)
ひなたぼっこねこさん。こんにちは。
＞前回はπやrは苦手でしたので ＞コメントできませんでした。 そんなときは、おまけの画像を楽しんでください^^ ＞そうか、 ＞ケーキをつくっても ＞飾り付けや周りに絞るクリームの量が ＞変わっちゃうんですね（←全然わかってない…？）。 面積も変わってしまうので、クリームが足りなくなってしまいます。 ＞正六角形だと綺麗に切りわけられそうですが、 ＞丸いケーキだと等分に切り分けるのが難しい、と ＞自分用に大きめに切ったり出来るから好きです。 正６角形は切りやすいですが、とても作りにくいですね。 やはり見栄えの良い丸が一番です^^ (2011.11.01 21:06:01)
花村美葉さん。こんにちは。
＞πは杯かな？ その解答とっても気に入りました^^ 音も形もどことなく盃に似ています。 ＞ところで、円周率の３．１４が３になると、円周が６角形だということは、笑ってしまいますが、このような愚行が何故行われたのか？ と言うところに私は関心が行きます。 ＞多分アメリカからの要請とかがあったのかな？ ＞教育改革が行われた時、 ＞日本はこの頃、数学の学力が世界一だったように思います。 ＞教科書を単純化し、土曜が休みになるようにして、日本の学生の学力を落とすための愚行が行われたのではない？ ＞どう考えても変ですから・・。 愚かにも、小数点の計算を省くだけのために、円周率が３になったのです。 教育の現場には、日本教職員組合（日教組）という信じられないくらい頭のオカ○イ集団がおり、信じられない行動を昔から繰り返しています。この話はこの辺にしておきます。 悪文失礼いたしました。 (2011.11.01 21:14:05) |
