埋め草(フェラーリ412P)
よ!待ってました!待望の・・・ってなアイテムが全然ないんだが、とはいえお腹は満たさないとって脅迫観念に常に晒されてるコレクターゆえ、ネットでサムシングエルスを探して買い込んでしまうのだった。アイドロン1/43 フェラーリ412P "1967年ルマン24h 決勝リタイア"#25 ペドロ・ロドリゲス/ジャンカルロ・バゲッティ 最も美しいスポーツプロトタイプとして有名なフェラーリ330P4。見た目オンリーだったF92Aや速さオンリーだった312T4と違って速さと美しさを兼ね備える良妻賢母だったんだが、連合軍の物量に押し切られたティーガー系戦車とおんなじで、多勢に無勢のフォードGTの後塵を拝し、ついぞサルテの主役とはなり得なかった悲劇のマシン、である。前年1966年、フォードの物量作戦に敗れ去ったスクーデリアもついに数の理論に追随し、330P4をバックアップする目的で330P3に手を加えてプライベーターに放出したのが412P。330P4との見分け方は、412Pにはワイパー付け根にマスターシリンダーの無骨な四角い出っ張りがあること、くらい。そんな出自の412Pは、フェラーリの主得意先である北米で最大のディーラーを営むルイジ・キネッティのレーシングチームであるノースアメリカン・レーシングチーム(NART)から必勝を期して俊英ペドロ・ロドリゲスと実質唯一のF1デビュー戦ウィナーであるジャンカルロ・バゲッティを擁してエントリーするも、144周目にピストン破損でリタイア。ワークス支援もままならぬ役立たずと言っちゃあそれまでだが、アメリカのナショナルカラーである白地に青のストライプに彩られたフェラーリ、かな~りイイよねえ(^^)