喜多方市高郷町で会津産大豆使用100%の豆腐を製造販売している
豆腐屋おはらというお店があります。店主は脱サラして東京から移住してきた方で、そのこだわりや取り組みは多方面から好評を博していたようです。
ところが、福島第一原発の事故を機に、今月12日をもって廃業するの話。
廃業のお知らせを読みましたが、店主の無念さが伝わってくる文章です。また、この発表に対する評価も、
店主のツイッターを読む限りでは、店主の英断への称賛や、原発事故に対する政府や東京電力の対応を批判する意見が多く寄せられています。
しかし、豆腐屋おはらは同じ福島県内とはいえ原発から100キロ以上離れているし、放射線量も通常値の3~4倍を記録していますが県内他地域に比べるとさほど高い方ではありません(
参考)。喜多方市よりも原発に近く、放射線量が高い地域で食品生産を行っている農家や業者が数多く見られることを考えると、豆腐屋おはらの「英断」が福島県内の放射線量や食品に対して更なる風評被害を煽る結果になりかねない危険性があるようにも思います。
すべては、今回の原発事故がこれまで世界中の誰もが体験したことのなかった未体験ゾーンでの出来事であり、あらゆる事象において明確な(暫定ではない)数値基準が存在しないことに起因します。どこまでが安全でどこからが危険なのか、個人の感覚が最優先する世界。社会心理学の研究対象になりそうな事象がこれからも頻出しそうな、嫌な予感がします。
辛口ながらも旨味とキレのある味わいです。福島県喜多方市 ほまれ酒造(株)会津ほまれ 会津華吹雪 純米酒720ml