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カテゴリ:福島・宮城の地元ネタ
数日前の話になりますが、Wikipediaの保原高校の項目を読んでいて、少々驚いたことがありました。進路概況の項目の記述なのですが、
「中学浪人解消のために設立された福島東高開校以前は、文武両道の注目高校であった。県北では福島高校の次にランク付けされる偏差値で、野球部は甲子園出場を始め、県代表やシード校は当然だった。男子バレーボールは全国ベスト8。出身中学は隣接の福島市から半分以上が来ていた。進学では、以前は東京大学、東北大学、早稲田。慶応などにも人材を輩出していた。旧伊達郡管内の首長・県会議員は、保原高校出身者で占められていた。」 と大昔の実績を自慢げに列挙していた次第。 福島都市圏に住む人なら殆どが認識していることですが、上記の表現は、保原高校の現状とはあまりにもかけ離れています。今手元に2013年3月に同校を卒業した生徒の進路状況の詳細(「平成26年度版高等学校資料便覧≪県北版≫」による保原高校の紹介資料)があるので紹介すると、 (進学)国立大学5人、私立大学46人、短期大学39人、専修学校88人 (就職)公務員4人、民間企業91人 大まかに言って、大学・短大への進学:専修学校への進学:就職がほぼ1:1:1の割合です。こちらの資料によると同年における福島県内の大学・短大進学率は43.3%とのことだから、保原高校の進学実績は福島県平均よりも10ポイントほど低いということになります。4年制大学に限ると、保原高校の進学率(18.68%)は、福島県平均(37.19%)のほぼ半分… Wikipediaに記載された過去が事実だとするならば、福島東高校(ちなみに、こちらは現在も文句なしの進学校です)が開校する1980年より前に保原高校に入学した方々にとっては、同校の現状は目を背けたくなるものがあるかもしれません。強引にたとえるならば、なけなしのお金で買った株が暴落したようなものですから。どこかの掲示板には、保原高校が凋落した原因を福島県の教育行政に求める嘆き節も見られました。 確かに、中通り北部の高校関連の教育行政は、「福島市重視、それ以外は軽視」と言っていいかもしれません。ただ、その一方で、地元の伊達市においても「おらが町の高校」を守り育てる気概が不足しているのではないかと思うことがあります。現地を訪れてみるとよくわかるのですが、伊達市内で県立高校の所在する保原、梁川の両町とも、高校よりも小学校や中学校の校舎の方がはるかに新しくて立派なんですよね。高校の学習環境の整備に関して住民・市政自ら情熱を傾けてこそ、県の教育行政も振り向いてくれるのではないでしょうか? 福島県伊達市名産の干し柿あんぽ柿使用のあんぽっぱい10個入送料込み お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.05.09 21:58:50
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