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カテゴリ:仏閣
九州随一の仏像彫刻の宝庫である観世音寺の縁起は伝わっておらず、関連文書として最も古いものは延喜5年(905年)成立の「観世音寺資財帳」である。 『続日本紀』(しょくにほんぎ)の記述によると、観世音寺は、天智天皇が母斉明天皇の追善のために発願したもので、斉明天皇は661年に没していることから、それからほどなく造営が始められたと推定される。 歴史の古い寺院なので、九州では、寺院の取りまとめのトップであったとされている。 正式名称は、清水山 普門院 観世音寺、天台宗の寺院である。 寺院の石碑 そ 参道 旧南大門跡 講堂 講堂 参拝口 清水山の扁額 観世音寺の寺額 御尊顔が見えないが、聖観音立像(重文)が中央に居られます。 碾磑(てんがい) 天平時代の石臼です。 木欒樹(もくげんじゅ) 即ち、菩提樹で、種子は数珠に使用されます。 金堂 入母屋造瓦葺きの簡素な建物ですが、古いものです。 寛永8年(1631)再建 現在、暗いお堂の中には、不動明王様だけが居られました。 金堂、講堂、鐘楼などの鬼瓦 色々、私の好みのものがありました。(笑) 昔あった五重塔の心礎 鐘楼 国宝 梵鐘 奈良時代のもので、京都妙心寺、奈良当麻寺のものと同様に、日本最古のものといわれている。 このように、実際に鐘楼にかけられているものは、珍しい。 境内の大きな木 宝蔵 沢山の重要文化財や貴重な仏像を保存するために建てられたという。 湿気を避けるため、高床式になっており、中の大きな仏像は、屋根を作る前にクレーンで入れたという話でした。 この日の開館時から私が参拝を終えて帰るまで、この宝蔵を訪れる人は、まったく居られませんでした。 受付のお寺の人も暇そうでしたので、色々とよもやま話をしましたが、この寺院には檀家がなく、観光客等の参拝者の入場料(500円)やお賽銭だけでは、寺院を維持するのが大変だということでした。 こんなに素晴らしい仏像があるのに、興味のある人が少ないのか、知らないのか訪れる人は少なそうです。 是非、大宰府に行ったならば、ここ、観世音寺にも足を伸ばして下さい。 館内は撮影禁止となっていますので、写真はアップできませんが、5mを超える大きさの不空羂索観音立像、馬頭観音立像、十一面観音立像は巨大で、圧倒されるお姿であった。 その他の阿弥陀如来坐像、聖観音坐像、地蔵菩薩、四天王立像等など殆どが平安時代に作成されたものであり、感動も満足感も十分味わえました。 以上 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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