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カテゴリ:旅行
1992年4月にエストニアの首都タリンを訪れた。 旧ソ連が崩壊し、バルト三国の1つ(他に、リトアニア、ラトビア)として、独立し、バルト海を挟んで、フィンランドの向かいにある立地と古い建築物が残る観光地として、経済情勢は旧ソ連の国々の中では恵まれた方だったらしい。 しかし、町中を歩いてみると、戦後の日本と同様で、前年の1991年に独立を宣言したばかりで、物資の不足は顕著であり、市場では、一般の人達も、家庭から持ってきた品物をお金(ドル)や食料等と交換していた。 写真は、そこで購入した品物の1つで、ロシア人形の「マトリョーシカ」である。 胴体の部分で上下に分割でき、中には少し小さい人形が入っている。これが何回か繰り返される入れ子構造になっており、親はこれを娘に与え、幸せを願うとともに、この人形の数だけ願い事が叶うという話を聞いたことがある。 有名な作者の名前の入った物や古い骨董品的なものもあった。 (私は良く分らないので、見た感じで、可愛いものを選んだだけだが・・・笑) 市場では、クリスタル製品、毛皮(野兎の帽子や銀きつね等)、旧ソ連の勲章や制服、帽子、 軍用カメラ等等 多くの人が所狭しと品物を並べていた。(今の日本であるリサイクル市場で あろうか!) ただ、彼らは生活を維持するのに必死であり、品の良いお母さん然とした人も、 勤厳律直そうなお父さん然とした人も、片言の英語を駆使しながら、慣れない商売をしていた のを思い出す。 当時のエストニアには、外貨準備高がなく、為替も非常に安かったので、品物の売値は驚く ほど安い値段であった。(来年にはEUに加盟するとの事であるが、彼らの生活が向上している ことを願っている。) これを考えると、今の日本は、自動車を始め、競争力のある輸出産業で外貨を稼ぎ、 巨額な外貨準備高を保持しているので、現在の為替が維持できている。 しかし、国際競争力というのは、各国とも向上に努めており、ちょっと技術開発力がなくなれば、 急転直下となり、外貨準備高もすぐになくなってしまうのです。 国家の財政は、8-900兆円も赤字であり、外貨準備高がなくなれば、一時の韓国のように、 財政債権国になってしまい、そうなれば、日本も1ドル360円どころか、千円にもなりかねない のである。 トップに立っていれば、それを如何に長く維持できるか、努力することが大事であり、又、永久にトップは維持できないのは、歴史が証明している。 人間慣れてしまうと、その状況が当たり前と思ってしまう生物である。 過去の時代を思い出し、現在の状況を正確に把握し、将来あるべき姿に努力しなければ ならないと思う。 (分っちゃいるけど・・・苦笑) Last updated 2007.04.22 12:29:14
>親はこれを娘に与え、幸せを願うとともに、この人形の数だけ願い事が叶うという話を聞いた ことがある。 知らなかった・・・(ごめん;)そんな意味を含めて買ってきてくれてたんだ。。 ね☆^^ありがとう。 人形いくつ・・・もう全部使っちゃったかな!?・・笑 ところで。。 これ知ってる?? リアルタイム 日本の財政状況カウンター http://www.kh-web.org/fin/ >現在の状況を性格に把握し・・・・・だね・・・・・・・;;;(2007.04.27 17:03:07)
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2024.02.21 21:45:59
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