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カテゴリ:災害・防災
死者・行方不明者約5千人が出た1959年9月の伊勢湾台風の被災地を、上陸約2週間後に米軍が空撮した写真を財団法人「日本地図センター」(東京)が公表した。
田畑の水没や堤防の決壊が残ったままの様子を写している。 台風は9月26日に和歌山県・潮岬に上陸し、撮影日は10月8~9日。 三重県長島町(現桑名市)の木曽川周辺は、田畑だけでなくJR(当時国鉄)や近鉄の線路なども冠水し黒く写っている。 伊勢大橋周辺は堤防が決壊し、白っぽい泥水が流れ込んでいる状況も。 名古屋市南部の天白川下流の住宅地では、貯木場にあった大量の材木が住宅地に流れ込んでいる様子も記録されている。 伊勢湾台風は満潮時の高潮で、紀伊半島と伊勢湾沿岸に被害をもたらした「昭和の三大台風」の一つで、住宅の全半壊は約15万戸。 61年11月には災害対策基本法が制定され、国や自治体の防災体制が整えられた。 米軍は太平洋戦争中、空襲などの効果を判定するために、都市部や軍事施設を空撮。 戦後も大災害の後に被害状況を記録していた。 フィルムは米国立公文書館に残されていた。 (共同通信より) --------------------- 古い災害を知る貴重な写真だ。 こうした貴重な記録がアメリカに多く眠っていたことを日本はどう考えるべきか。 太平洋戦争中、あるいは終戦直後の国土様子を伝えてくれたのも結局米軍撮影。 結果的にはアメリカなしでは地図作成技術も遅れてをとっていたのかも知れない。 こうした資源がここ数年になって立て続けに公開されているのも時の流れか。 それにしてもGPSの仕組みを含めて、まだまだ日本の地理空間情報は海外頼みの部分が多い。 せめて国土のモニタリングは自国の技術で賄って欲しいものだが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.09.25 02:02:43
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