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2012.06.02
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カテゴリ:災害・防災
東日本大震災の津波で死者・行方不明者15人の被害が出た千葉県旭市では、防潮林の方が堤防より内陸への津波の浸水を抑える効果が高かったとの調査結果を、千葉大の丸山喜久准教授(地震防災学)がまとめた。
大震災では、岩手県陸前高田市のように巨大津波で防潮林がなぎ倒されたケースがある一方、宮城県石巻市では防潮林の背後で家屋が壊れず残った例もある。

丸山准教授は「防潮林だけで全てを守るのは難しいが効果はある。津波に対しては、ソフト面も含めさまざまな対策を組み合わせることが大切」としている。

丸山准教授は、大震災翌日の昨年3月12日に撮影された衛星画像や国土地理院がまとめた津波浸水域の地図を重ね合わせるなどして旭市の海岸約13キロの浸水規模を特定。
被災前の衛星画像から判読した防潮林や堤防の位置と比較した。

その結果、津波浸水域は、防潮林がない場所では堤防(高さ約4.0~4.5メートル)の有無にかかわらず海岸から700メートル程度内陸に達した所が多く、1キロを超えた場所もあった。
一方、防潮林があった場所は400~500メートルにとどまり、建物被害も少なかった。

堤防はいったん津波に乗り越えられてしまうと、浸水を押しとどめる効果が薄いのに対し、防潮林は津波が流れ込んでも勢いを止める効果があると丸山准教授は分析している。
丸山准教授によると、旭市を襲った津波の高さは約5メートルで、一部で7~8メートルに達した。

千葉県によると、旭市の防潮林は沿岸約4.6キロにわたって広がり、面積は約86ヘクタール。

(日本経済新聞より)
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自然の守りは人工構造物と比べた場合、「総合力」で優れている。

津波を完全に止めなくとも、勢いを弱めれば被害はゼロではなくとも軽減できる。
避難の時間も稼げるかもしれない。
防波堤は屈強に作ることもできるが、万一破られればダメージもその分大きい。

ハードの強化はどうしても過信を招くことを考慮すれば、高い堤防を建設するより(もちろんそれはそれで必要なのだが)、人の避難を促す効果も高いかも知れない。

こうした自然の守りとソフト面を組み合わせることで、災害の多い日本を生き抜いていくのが無理のない減災とはいえまいか。

陸前高田市で防潮林が倒れた印象があまりにも強く、自然の持つ本来の機能を見失いかけていた中、大変意義のある研究と思う。





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Last updated  2012.06.02 00:35:11
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