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カテゴリ:災害・防災
「津波防災の日」の5日、南海トラフ巨大地震で想定される兵庫県内各地の最高津波水位を示す懸垂幕が、南あわじ市の福良港津波防災ステーションに設置された。県内最大となる同市福良地区の8・1メートルなど津波の巨大さが実感できる。
懸垂幕は県が設置。長さ8メートル、幅1・2メートルで、南あわじ市に加え、洲本市(5・3メートル)、尼崎市(4・0メートル)、姫路市(2・5メートル)の津波水位を表示し、最短到達時間も記す。裏面は、瀬戸内海沿岸と淡路島の県内地図上に浸水区域や水位を示している。県は「実際の高さを実感して防災意識を高めてほしい」としている。 設置は7日まで。12日は、津波のシンポジウムが開かれる淡路夢舞台国際会議場(淡路市)でも展示される。 津波防災の日は、大きな津波被害を出した安政南海地震(1854年)の発生日にちなみ、東日本大震災後に制定された。 (神戸新聞NEXTより) ------------------------------ 安政南海地震の発生日である1854年11月5日。 東日本大震災をひとつのきっかけとして制定された津波防災の日。 私たちの多くはあの3月11日の津波を目撃している。 そしてこれまでの津波と異なり、多くの映像も残されている。 それでも人は忘れる生き物だし、津波の怖さを次の世代へ伝えていくのは決して簡単なことではない。 それはこれまでの歴史が証明していることでもある。 人々の防災意識を高めるために、こうした浸水区域や水位を示すことは分かりやすい。 それでも、この表示を見た人が「水位が示されていない地域であれば安全」という解釈をする可能性もある。 「想定外」への対応の難しさは東日本大震災で痛感しているはず。 誤解を生まないためには、こうした表示と同時に、私たちが想定の正しい意味を次の世代へ伝えていく努力も必要になる。 震災遺構のようなモニュメントや注意喚起のサインは大いに残すべきだと思う。 しかし「もの」だけでは片手落ちなのであって、伝承する「声」や「思い」が伴って初めて効果を生むのではないだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.11.06 00:25:07
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