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2015.06.14
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カテゴリ:地球科学
南アルプスが国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の生物圏保存地域(エコパーク)に登録されてから、12日で1年を迎えた。だが、エコパークの認知度は低く、登録1年に合わせ、この日南アルプス市にオープンした大型観光農園「南アルプス完熟農園」では地元自治体がPRに努めた。小学生向け副読本の配布など、周知活動は始まったばかりで、自然保護の本格的な取り組みもこれから。自然との共生というエコパークの理念の継承は簡単ではなさそうだ。

5月10日、北杜市武川町牧原の「甲斐駒センターせせらぎ」。同市教委がエコパークの周知を図ろうと開催した全7回の講座の初回には定員約200人に対し、参加者は50人弱だった。

また、同市では昨年11月、市内の祭りの来場者約570人にアンケートを実施。エコパークについて「知っている」、「知らない」という人はほぼ半々だった。

同市教委の担当者は「自然との共生などエコパークの理念は難しく、関心が集まらないのかも」と話す。

12日、南アルプス市にオープンした観光農園は多くの人でにぎわった。一角では同市など関係自治体がブースを設置。エコパークを紹介するパンフレットを配布したり、生息するライチョウのぬいぐるみを置いたりしたほか、早川町の鹿肉処理加工会社は町内産の鹿肉や山菜をはさんだ鹿肉バーガーを販売し、PRに一役買った。

南アルプス市の担当者は、「地域資源の利活用には、まずエコパークの認知度を上げなくては」と訴えた。

エコパークを抱える山梨、長野、静岡3県の10市町村でつくる協議会では、認知度を上げようと、ロゴマークを作成。今月から正式に申請すれば企業のチラシなどに使用できることになった。

南アルプス市教委では、小学3、4年生の社会科の副読本に南アルプスを紹介するページを追加し、今年度から配布。エコパークの範囲を示す地図や、どんな動植物が生息しているかなどを解説している。

同市教委の担当者は「地元の櫛形山登山なども検討している」と話した。

貴重な自然を守る取り組みもこれからだ。

深刻なシカの食害対策では、環境省は登録を機に、国立公園内から範囲を広げてエコパーク全体での保全方法を模索する。同省南アルプス自然保護官事務所では「高山植物のシカの食害が甚大。県を越え、同じ目標を持って対策を考えなければ」と話す。

また、環境省の準絶滅危惧種に指定されている高山チョウ「クモマツマキチョウ」。南アルプスの長野県側では採集が禁止されているが、山梨県側では禁止されていない。県外から山梨県に採集者が集まっており、南アルプスの生態系に詳しい県富士山科学研究所の北原正彦・特別研究員は、「県によって違いがあるのは問題。統一すべきだ」と訴える。

このため、南アルプス市では2015年度から3か年計画で生息状況の調査に乗り出し、調査の結果次第で、県に対策を促す考えだ。

エコパークの利活用と保全について、南アルプス市の担当者は「10市町村が連携して互いの文化を伝え合うなど長い目で地道に活動を行い、理念の継承につなげたい」と話している。


◇エコパーク

ユネスコが認定する「生物圏保存地域」の日本での通称。自然と人間社会の共生が目的で、厳密な自然保護が目的の「世界自然遺産」とは異なる。エコパーク内は三つに区分され、長期的に保全される「核心地域」、核心地域に隣接して自然を利用した教育などを行う「緩衝地域」、人が居住し、自然と調和した地域社会のモデルとなる「移行地域」がある。


(読売新聞より)
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エコパークはユネスコの「人間と生物圏計画」に基づいて成立した国際的な指定保護区で「生物圏保護区」とも呼ばれる。
その名の通り生態系や生物多様性を保持が求められ、世界遺産とかぶる場所も多い。
日本では志賀高原、白山、大台ケ原・大峯山、屋久島(世界遺産)、綾、只見、南アルプスの7地域が選定されている。
中でも南アルプスは周知に力を入れている方だろう。

認知度の低さは周知の不足がもちろん大きな要因。理念が難しいという声もあるが、それ以上に直接的に観光振興に結び付けにくいことから周知に力が入りにくいという事情があるのではないか。

世界遺産やジオパークも保全が大きなテーマではあるが、学びやツーリズムの側面も重要であることから、行政も力をいれやすい。
一方で生態系や生物多様性の維持は簡単なことではなく、様々なハードルも存在する。
外来植物の影響も考えればおいそれと観光客が足を踏み入れるイメージではない。
ジオサイトやジオツアー、ジオガイドといった学びのための仕組みがあるジオパークとは同列にはできない。

それでも選ばれた以上はその責任を果たす必要がある。
地域に住む子どもたちや地域を訪れる観光客もその価値を認識した上で、共生の仕組みや生態系や生物多様性のあり方に興味を持つことが第一歩になるだろう。






Last updated  2015.06.14 02:18:26
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