コンテナの合法設置法

2017年07月30日

テーマ：不動産投資(58)

カテゴリ：建築

コンテナについて、国交省住宅局建築指導課から通達が出ている。
http://www.mlit.go.jp/common/001066940.pdf

主に構造と材料と設置出来ない用途地域などの違反である。

＜コンテナ違反設置例＞

基礎500DSCF2865.jpg

基礎は只のコンクリ-ト平板に平置きです。
地震や沈下で平板から外れるかもしれません。
既に傾いて平板が割れてます。
2階3階と積み重ねたら倒壊するかもしれません。

２段500DSCF2869.jpg

上下の固定も紐だけです。
地震で倒壊するかもしれません。
そもそも、コンテナ用の構造計算ソフトが無いのに
二段重ねは4号建物以外になるので構造計算が必要です。

改めて「合法コンテナの設置法」を考えてみる。

＜用途地域＞
先ずは「当該用途を建築できない用途地域内に建築している。」は論外で、
設置できる用途地域に建てる。

＜構造計算＞
コンテナ単体なら小さな建物で一級建築が設計すれば構造計算はいらない4号建物です。
ただ、民間の審査機関では、根拠を問われる場合が有り、困難です。
よって、役所の建築審査課に申請すれば、問題ない場合が多いです。
2階建ては4号建物でなくなるので構造計算が必要です。→平屋

＜建材＞
建築基準法37条で建築材料の品質で、
日本工業規格JISやJASの明示が義務づけられてます。
安いかもしれませんが中国製の中国の鋼材ではNGです。
購入先に「鋼材のJIS規格を証明」出して貰えれば良いのですが
現実的には困難な場合が多いです。
実際には「国産」と「建築士の見解」で通しました。

＜構造上の安全性＞
・基礎を作り、アンカーボルトで適切に緊結。
・開口部は適切に補強。
・腐食していない。

以上を守り、その他の単体規制や集団規制を守れば
平屋のコンテナの確認申請は可能です。

＜2階・3階にするには＞
骨格はラーメン構造にし、既存の構造計算ソフトを使い、
外装、扉などをコンテナ部材を使うと言う方法があります。
デザイン優先で、有る意味、コンテナ風鉄骨建物です。
当然、コストが高くなります。
平屋でも同じ論理です。

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